パドレス、菊池雄星争奪戦から一歩後退か!? 米記者「高い優先順位ではない」
今季の肩故障や成績を懸念か
ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す西武の菊池雄星投手。4日(日本時間5日)からメジャー全球団との交渉が解禁され、複数球団が獲得に興味を示している。米メディアはこぞって「西海岸のチームを好んでいる」と報道する中で、獲得有力候補の1つと見られていたパドレスだが、番記者は「高い優先順位をつけていない」と伝え、当初の予想よりも獲得への熱意が低いことを明らかにしている。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のデニス・リン記者によると、パドレスは今オフの補強事項として先発ローテの強化を挙げている。同じく西武でプレーした牧田和久投手が所属することや、斎藤隆氏、野茂英雄氏らがアドバイザーに就任しているパドレスは、日本人投手の受け入れ体制は十分。さらに、AJ・プレラーGMがレンジャーズで国際担当スカウトだった頃、メジャー希望だった高校生の菊池の獲得に乗り出したこともあり、今回も獲得に向けて強い熱意を見せていると思われていた。
だが、記事では「サンディエゴは日本人左腕ユウセイ・キクチに高いプライオリティーは置いていない」と明言。その理由として、今季戦列を離れた「肩の問題」や「及第点だがパッとしなかった2018年シーズンの成績」を挙げている。
菊池の代理人を務めるスコット・ボラス氏は9日(同10日)、ウインターミーティングの会場ホテルに到着。フリーエージェントとなっているブライス・ハーパー外野手やダラス・カイケル投手の交渉を進めると同時に、菊池の移籍先についても交渉を重ねていく予定だ。菊池の交渉期間は米国東部時間1月2日午後5時(同1月3日午前7時)までとなっている。
(Full-Count編集部)