FAで西獲得で先発厚みも、ベテラン依存… 支配下登録から見る阪神の補強ポイントは

阪神・矢野燿大監督【写真:荒川祐史】
阪神・矢野燿大監督【写真:荒川祐史】

FAで西を獲得し投手陣に厚みが増したが、課題は打力

 プロ野球もオフシーズンに入り、各球団は来季に向けて戦力を整えている。1軍の試合に出場できる支配下登録選手の枠は上限70人。シーズン中の補強、育成選手の支配下への昇格も想定して、65~68人ほどで開幕を迎える球団が多い。

 70人の枠の中で、どのように戦力編成を行っていくかは、当然ながら球団の方針によって違う。ここでは各球団の現在の支配下登録枠の状況を見て、その球団の補強ポイントを探ってみたい。今回は阪神編。

 現時点での阪神の支配下登録の状況は以下のようになっている。

支配下登録:66人(59人+新人6人+新外国人1人)
・投手36人(新人3人、右投手26人、左投手10人)
・捕手6人(新人0人、右打者、6人、左打者0人)
・内野手14人(新人2人、右打者6人、左打者6人、両打2人)
・外野手10人(新人1人、右打者3人、左打者7人、両打1人)

○投手

 オリックスからFA権を行使した西勇輝を獲得し先発陣は厚みを増した。新助っ人ではジャイアンツで37試合に登板したピアース・ジョンソンが加入しリリーフも強化。メッセンジャー、復活に期待の藤浪晋太郎、秋山拓巳、岩貞祐太、小野泰己、才木浩人ら若手からベテランまで駒は揃っている。

 リリーフでもベテランの藤川球児、能見篤史がまだまだ健在。ドリス、新助っ人・ジョンソン、桑原謙太郎、岩崎優、望月惇志ら個性豊かな選手が多く投手陣の補強は現時点では完了したといってもいい。

外野手は福留、糸井のベテランがレギュラーと偏りをみせる

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