主力大放出のマリナーズは最高「A」評価…米メディアが30球団の補強進捗を診断

エンゼルスは「トップレベルの先発投手を必要としている」

 一方で大谷翔平投手が在籍するエンゼルスは、現時点でほぼ何もしていないか、動きはあったが戦力にそれほど変化がないことを意味する「C」すらも下回る「D」の低評価に。投手陣の薄さを指摘され「マイク・トラウトの契約最後の2年以内に競えるチームになることに真剣であるなら、間違いなくトップレベルの先発投手を必要としているチームのように思える。しかし、パトリック・コービン、ネイサン・イオバルディ、ジェームス・パクストンの行き先が決まったため、ドミノの一部はすでに崩れてしまっている。ブルペンにも確かな投手が数人必要となるかもしれない。ルイス・ガルシアを獲得したが、まだ多くのことがされなければならない。動く時である」と厳しく評価されている。

 前田健太の所属するドジャースはまずまずの「B」。記事では「ドジャースはオフの初めにすぐに動きクレイトン・カーショーを引き留めた。また、柳賢振がクオリファイング・オファーを受け入れて留まった」先発投手2人の引き留め成功を評価している。

 さらには「ESPN.comのバスター・オルニー記者によると、ドジャースはマット・ケンプ、ヤシエル・プイグ、ジョク・ピーダーソン、コーディ・ベリンジャーのうち2人の外野手をトレードして“年俸総額の調整”をしようとしており、大きなトレードがあるかもしれない。投手のリッチ・ヒルとアレックス・ウッドをトレードすることにも前向きのようである。インディアンスは外野手を必要としており、ドジャースはコーリー・クルーバーとトレバー・バウアーに興味を示していることから、明らかなトレード相手のように思える。ドジャースはまだ大きな動きを見せていないが、現在の栄光に満足しないだろう。2年連続でワールドシリーズで敗れた後では、正しい心構えである」としている。

 ダルビッシュ有投手の属するカブスは「コール・ハメルズの2000万ドルのオプションを行使した以外、今オフにまだ大きな動きを見せていない。アディソン・ラッセルに契約をオファーしたことは明らかに疑問視された。しかし、セオ・エプスタイン編成本部長がオフの初めにした発言を考えると、カブスが冬の間ずっと何もしないことはあり得ない」と言及され、評価は「C」だった。

 ヤンキースとマリナーズのほかに最高の「A」評価だったのは、インディアンス、タイガース、ブレーブス、ナショナルズ、カージナルス。「A」は30球団中7球団となっていた。

(Full-Count編集部)

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