佐々木主浩氏、松山英樹ら豪華メンバーが祝勝会出席 東北福祉大の強さを作る「雰囲気」
2018年は硬式野球部&ゴルフ部&軟式野球部が日本一
12日に仙台市内のホテルで行われた東北福祉大の硬式野球部、ゴルフ部、軟式野球部の優勝報告会。硬式野球部は6月の全日本大学選手権で14年ぶり3度目、軟式野球部は8月の全日本大学選手権で5年ぶり3度目、ゴルフ部は6月の全国大学ゴルフ対抗戦と10月の信夫杯争奪日本大学ゴルフ対抗戦で男女ともに優勝。同大として同じ年に3つの部が日本一に輝いたのは初めてで、その快挙を約800人が祝った。
大谷哲夫学長は「(東北福祉大の)建学の精神は理論と実践を融合させていくという『行学一如』。同時に、自分たちが大学のブランドであるということを持っている。世界で活躍する人たちが今、集ってきているが、その心構えは強く、強く、世界一になろう、日本一になろうという求道の精神を持っている。これが、自分たちが意識しなくても、大学の雰囲気が染み込んでいる。随所に主となって活躍している。その一端が、この日本一だと思います」とあいさつした。各部の主将もお礼を述べ、硬式野球部の古川澄也主将は「多くの方々が応援やサポートをしてくださったお陰で14年ぶりに日本一になることができました」と感謝し、「これからも後輩たちがよい伝統をつないでくれると思うので、引き続き、応援、サポートをよろしくお願いします」と話した。
硬式野球部はかつて仙台六大学リーグで58連敗を記録。「日本一を目指す」と言ったことに笑われたこともあった。1979年春のリーグ戦で初優勝すると、91年に阪神前監督の金本知憲氏や斎藤隆氏らを擁して大学選手権を初制覇。楽天の塩川達也2軍内野守備走塁コーチが主将を務めた04年に2度目の日本一を成し遂げ、今年、3度目の全国制覇を達成した。
ゴルフ部は89年に創設され、創部30年の節目で男女ともに2つの大会で日本一に。池田勇太、松山英樹らを輩出し、男女通算45度の日本一を誇る名門に成長した。軟式野球部も89年に創部され、93年、13年に続いて3度目の全国優勝。今年は東日本大学選手権も初優勝した。
会には硬式野球部OBの佐々木主浩氏や広島・石原慶幸らが参加。ゴルフ部OBでは、松山英樹、池田勇太、宮里優作、星野英正らプロ選手も出席した。硬式野球部の古川主将は「改めて、福祉大の凄さ、規模の大きさを身にしみて感じました。こんなに多くの人に支えられてやってきたんだなという思いになり、恩返しができてよかったなと思っています」と話し、後輩たちには「せっかく目指せる2連覇がある。うちしか目指せないので、ぜひ、達成してもらいたいなと思います」とエールを送った。
(高橋昌江 / Masae Takahashi)