6年前の2012年ドラフト、セ各球団の成果は? 広島鈴木&巨人菅野が入団、中日は厳し
広島は支配下で指名した5選手全員が1軍でプレー
【阪神】
1 藤浪晋太郎投手 13試合5勝3敗0H0S 5.32
2 北條史也内野手 62試合239打数77安1本20点 .322
3 田面巧二郎投手(2017戦力外)
4 小豆畑眞也捕手(2018戦力外)1軍出場なし
5 金田和之投手(→オリックス) 10試合0勝0敗0S0H 7.30
6 緒方凌介外野手(2018戦力外)1軍出場なし
【DeNA】
1 白崎浩之内野手(→オリックス) 30試合67打数16安1本9点 .239
2 三嶋一輝投手 60試合7勝2敗0S15H 3.97
3 井納翔一投手 24試合6勝3敗1S8H 3.54
4 赤堀大智外野手(2015戦力外)
5 阿部建輝投手(2016戦力外)
6 宮崎敏郎内野手 142試合551打数175安28本71点 .318
育1 今井金太投手(2015戦力外)
指名から6年が経ち、各球団に戦力外となった選手がいる中で、唯一、支配下で指名された全選手がまだ生き残っているのが、今季セ・リーグ3連覇を果たした広島だ。1番の出世頭は、チームの4番、球界を代表する強打者となった鈴木誠也。2012年のドラフト2位で指名されている。
上本と下水流はレギュラー定着こそ出来ていないものの、貴重なバイプレーヤーとしてチームに貢献し、高橋大はファームで10本塁打を放ち期待されている。美間はソフトバンクにトレードとなったが、他5球団を見渡しても、大きな成果を上げていると言えるだろう。
巨人はドラフト1位で入団した菅野が、球界を代表するエースへと成長。だが、2位の大累と4位の公文は日本ハムへトレードで移籍し、大累は今オフに戦力外に。3位の辻もこのオフに戦力外となり、巨人の2012年指名組は菅野を残して、残り全員がチームを去った。
ヤクルトは1位で今季守護神として活躍した石山、2位で先発の柱である小川が入団。7選手中3選手が戦力外となっているものの、上々の成果を上げている。DeNAは1位の白崎がトレードでオリックスへ移籍したものの、2位の三嶋、3位の井納は1軍の戦力に。そして、何よりも、6位で入団した宮崎だ。昨季の首位打者で、今季も2年連続3割となる.313をマークした。
阪神は4球団競合の藤浪を引き当てた。ここ3年は不調に悩まされているものの、プロ入りから3年連続2桁勝利をマークしており実績は十分。2位の北條も2016年に122試合に出場。ただ、その後、殻を破りきれず、遊撃の定位置を争っている。3位以下はオリックスに移籍した
金田を除き、戦力外となった。
6年が経過し、セ・リーグ6球団で最も厳しい結果となっているのが、中日か。1位の福谷は2年目の2014年に72試合に投げて大活躍を収めたが、その後、成績は下降。今季も29試合で防御率5.00に終わった。2位の濱田は育成選手になり、3位の古本、6位の井上は戦力外に。7位の若松は2015年に10勝を挙げたが、今オフに戦力外となった。4位の杉山、5位の溝脇も1軍の戦力となれていない。
2012年の検証でもそうだったが、やはり5年超を経過したドラフトの成果が、ある程度、順位に影響を及ぼしている。チームの中心選手となる選手を指名、そして育成できているチームが上位を競っている。
(Full-Count編集部)