オリのアルバース、もう1つの顔は“高校教師” 毎オフに教鞭も、今季は“自粛”

オリックスのアンドリュー・アルバース【写真:荒川祐史】
オリックスのアンドリュー・アルバース【写真:荒川祐史】

日本での生活振り返り「注文前に躊躇」「どんな料理が出てくるか…」

 今季オリックスに加入し、9勝2敗の成績を収めたアンドリュー・アルバース投手。夏場に発症した腰痛の影響で終盤戦は欠場し2桁勝利には届かなかったものの、離脱するまではローテの柱として活躍。シーズン中に契約を2年延長し、オリックスに残留することが決まっている。

 カナダのサスカチュワン州出身のアルバースについて、母国カナダの公共放送「CBC」電子版が「カナダ人投手アンドリュー・アルバースは日本で契約し、野球キャリアを継続させられたことに喜ぶ」と特集。その中でアルバースが日本での生活や、日本での野球について語っている。

 来日1年目は開幕から安定した投球で白星を積み重ね、6月末の段階で2桁勝利にあと1勝に迫る9勝をマーク。オールスターにも出場した。8月には契約を2年延長。その後に腰痛で離脱することになったが、上々のシーズンを送った。

 記事の中で、左腕は日本での1年目を「シーズン前半にはとても満足している。良いスタートだった。守備にはかなり助けられ、攻撃では点を取ってくれた。素晴らしかった。それ以降はあまり良くなかった。腰を痛め、最後の6週間離脱した。もっと良い終わり方ができていれば良かったのだけど」と振り返る。さらに、オリックスに残留することに対しても「僕にとって良い状況だった。双方が合意できて良かった。チームに戻って貢献したかった」と喜びを語っている。

 2014年には韓国のハンファでもプレーしていたアルバース。アジア圏で生活した経験はあるものの、来日1年目の生活には、やはり戸惑いを覚えたよう。その中でも食事面。「レストランでは、注文する前に少し躊躇するよ。なぜなら、どんな料理が出てくるか分からないからね」と、笑いながら振り返っている。

 2008年にドラフト10巡目(全体315位)でパドレスから指名され、プロとなった。記事では、アルバースがプロデビュー以降、シーズンオフに行ってきたことも紹介。それは「ノース・バトルフォード(出身地)に帰り、次のシーズンに向けて準備する。彼は母校で臨時教師を務めるという、もう1つの情熱も持っている」とされている。

 オフの間、出身校で教鞭を執るという、もう1つの顔を持っている。だが、このオフは「アルバースは教えることを慎んだ」という。約2か月に及ぶキャンプとプレシーズンに備えて、2月には再来日しなければならない。腰痛を完治させ、シーズンインに向けて、万全を期すためだった。

 来季もオリックスでローテの柱として期待されているアルバース。来季こそは2桁勝利、そしてチームをリーグ優勝に導く活躍を期待したい。

(Full-Count編集部)

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