現役引退、1軍コーチ就任のロッテ根元 3年目の殊勲打は「オレ、やっちゃったよ!」

コーチ業の難しさに直面し自問自答を繰り返す日々

 引退後、根元はすぐに1軍内野手守備・走塁コーチに就任した。その実直な人柄が評価されての大抜擢だった。秋季練習、秋季キャンプ、台湾遠征を終えて今、コーチ業の難しさと向き合っている最中だ。

「同じ野球でこんなにも見方が違うのかと思う。自分は選手に寄り添ってあげる存在になりたい。こっちの自己満足では意味がない。自分がどういう選手になりたいのか。そのためにどうすればいいのかをしっかりと説明できるコーチになりたい」

 コーチ修行の身。先輩コーチ陣から色々なアドバイスをもらっている。「一番、ダメなのは分からないまま進めてしまうこと。だから分からないこと、悩んでいることは先輩コーチの皆様に素直に話をして意見をもらうようにしています」。そう話すように練習の合間に、宿舎の食事会場で、色々な人に意見を求める根元の姿が見受けられた。

 シーズンオフになった今もZOZOマリンスタジアムには根元の姿がある。誰よりも早い時間。選手に迷惑をかけないようにと選手がまだ姿を見せる前に室内練習場でノックの練習を重ねる。選手にとって有意義なノックを打つためにはどうすればいいか。2019年春季キャンプに向けて自問自答を繰り返す毎日だ。「体を動かさないのは気持ち悪い。もうウェートをガンガンすることはないけど、ランニングとかはしてしまいますね」と笑う。

第2の人生は指導者「プロは技術だけではなく人としても模範とあるべき」

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