ヤ軍アンドゥハーがベルトレ弟子入りで守備難克服へ 名三塁手が救いの手

ヤンキースのミゲル・アンドゥハー【写真:Getty Images】
ヤンキースのミゲル・アンドゥハー【写真:Getty Images】

打撃絶好調で新人王候補も、守備難でトレードの噂も

 ヤンキースの新人ミゲル・アンドゥハー内野手に同郷の名三塁手が救いの手を差し伸べた。米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」では、今オフ守備練習に懸命に励む23歳三塁手を特集。その中で、今季限りで引退した元レンジャーズのエイドリアン・ベルトレが守備練習のサポートを買って出たことを伝えている。

 アンドゥハーは今季149試合に出場し、打率.297、27本塁打、92打点の活躍で、新人ながらヤンキースの正三塁手としてチームに貢献した。ア・リーグ新人王の有力候補と目されたが、エンゼルスの大谷翔平投手に敗れ、2位に終わった。

 打撃では非の打ち所がないアンドゥハーだが、今季開幕前から懸念されていたのが守備だった。レギュラーシーズン中に三塁で15失策を記録。プレーオフの地区シリーズでは、大事な場面で守備固めを送られる悔しさも味わった。記事によれば、アンドゥハーは母国ドミニカ共和国に一度帰国したものの、11月に球団キャンプ施設があるフロリダ州タンパを訪れ、アーロン・ブーン監督とカルロス・メンドーサ守備コーチと面談し、敏捷性と総合的な守備力を高めるトレーニングを検討。現在は球団から渡された練習プランにのっとり、守備の向上を目指しているという。

 ヤンキースは遊撃と三塁を守れるマニー・マチャドの獲得に乗り出しており、マチャドが獲得できればアンドゥハーをトレード放出する可能性があると言われている。アンドゥハーの耳にもトレードの噂は届いているが、「自分がどうこうできる話ではない。でも、自分のプレーをコントロールすることはできる」と黙々と守備練習に励んでいるという。

 そんな23歳のサポートを買って出たのが、三塁守備の名手ベルトレだった。ゴールドクラブ賞を5度、プラチナムグラブ賞を2度獲得したベルトレは、アンドゥハーにとって幼少期のアイドル。アンドゥハーはメジャーに入り、実際にベルトレと接した後も「彼に引き寄せられた」と憧れの思いを強くしたという。記事によれば、そんな同郷の後輩にベルトレは守備難克服のサポートを申し出たといい、今オフに一緒に練習する予定だという。ベルトレから受けたオファーを受けるか尋ねられたアンドゥハーは「はい、もちろん」と声を弾ませたそうだ。

 メジャーでも屈指の名守備で知られたベルトレに弟子入りするアンドゥハーが、来季どんな成長を見せるのか楽しみだ。

(Full-Count編集部)

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