「夢がある世界」育成出身の鷹・石川、500万から2年で年俸12倍に

契約更改に臨んだソフトバンク・石川柊太【写真:藤浦一都】
契約更改に臨んだソフトバンク・石川柊太【写真:藤浦一都】

3000万円から倍増の6000万円で契約を更改

 ソフトバンクの石川柊太投手が19日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、今季から倍増となる年俸6000万円プラス出来高払いで、来季の契約を更改した。

 本人の言葉通り「便利屋」としてフル稼働した1年だった。今季は42試合に登板し、うち先発が16試合、中継ぎが26試合。チームトップタイの13勝のうち先発で7勝、中継ぎで6勝をマーク。さらには6ホールドも記録し、防御率は3.60。チームが求める役割に応じて、その場その場で見事に対応してみせた。

 育成出身の石川は、2017年シーズンの年俸が500万円。その年に34試合に登板して8勝をマークし、オフの契約更改では500%アップの3000万円という大幅増となった。それが今オフでは、さらに倍の6000万円まで跳ね上がった。たった2年で実に12倍、5500万円の増額となったのだ。

「今考えると信じられないですね。それだけ夢がある世界。やった分だけ帰ってくる世界。頑張れば、上げてくれるし、やりがいのある仕事だなと思います」と顔を綻ばした石川。昨季は増額分を奨学金の一括返済に充てたが、今回は中学校はお世話になった母校への恩返しを計画していた(金額は推定)。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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