大谷翔平、花巻東の先輩菊池とは「実戦に戻ることができれば、対戦できる」
2年ぶり2度目の日本プロスポーツ大賞を受賞
今季MLB挑戦1年目でア・リーグ新人王に輝いた大谷翔平投手が20日、公益財団法人日本プロスポーツ協会が制定する日本プロスポーツ大賞の大賞を受賞した。2016年の初受賞以来、2年ぶり2度目の受賞となった。
今季、“二刀流”で米球界に旋風を巻き起こした大谷。投手としては10試合に登板して4勝2敗、防御率3.31、打者としては104試合に出場して326打数93安打22本塁打61打点、打率.285と大活躍。オフには右肘靭帯の再建手術(トミー・ジョン手術)を受け、現在は復帰に向けたリハビリの真っ最中となっている。
受賞式後には報道陣の取材に対応した大谷。2度目の受賞については「2回目なんですが、選んでいただいてうれしいです」と率直に喜びを口にし、メジャー1年目を「一言では言い表せないが、最初から最後まで楽しく野球ができた。いい時も悪い時もあったけど、それ自体を楽しむことができた。来年がどういう1年になるかわからないけど、頑張りたいと思います」と振り返った。
来季について問われると「まだリハビリ行っている段階。シーズン中も恐らくリハビリと並行しながらのシーズンになるのかなと思う。なるべく早く実戦に入って、戦力に戻れるように頑張りたい」と口にするにとどめた。メスを入れた右肘については「年内まではやることは同じ。もう1回アナハイムに戻るまでは、無理に上げることもなく引き続きのメニューになってくると思う。そういう地味な練習をしっかりやっていければ、実戦に入ったときにスムーズに入っていけると思う」と話し、今後も地道なリハビリを続けていくつもりだ。
現在、花巻東高の先輩である菊池雄星投手もポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を目指している。移籍が実現すれば、メジャーの舞台で対戦が実現する可能性もあるが、そこについても「自分が実戦に戻ることができて、継続的に出られる状態なら対戦できると思う。まずはそこを目標にやっていきたい」と、まずは焦ることなく、手術から復帰することを最優先に掲げていた。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)