ドジャースがレッズと大型7人トレード、プイグ&ケンプ放出で右腕ベイリー獲得

レッズへの移籍が決定したヤシエル・プイグ【写真:Getty Images】
レッズへの移籍が決定したヤシエル・プイグ【写真:Getty Images】

ド軍は左腕ウッドと捕手ファーマーも放出

 ドジャースが21日(日本時間22日)、レッズと衝撃の大型7人トレードを発表した。ドジャースは外野手マット・ケンプとヤシエル・プイグ、左腕アレックス・ウッド、捕手カイル・ファーマー+金銭を放出。その見返りとして、レッズから右腕ホーマー・ベイリーとマイナー内野手ジーター・ダウンズ、同じくマイナー右腕のジョサイア・グレイを獲得した。

 大きなトレードが続く今オフだが、クリスマス休暇を前に最大級のトレードが成立した。ドジャースは今季ともに20発以上を記録した外野手コンビのケンプとプイグを放出。先発ローテに多数ひしめく左腕の中からウッズを放出し、代わりに右腕ベイリーを手に入れた。32歳右腕のベイリーはかつてローテの柱として活躍したものの、2015年以降は故障もあり成績不振。今季は20試合に先発し、1勝14敗、防御率6.09と大不振を極め、不良債権化していた。だが、打線の主軸を欠き、外野手の補強を今オフの課題としたレッズと、同じく契約が重くパフォーマンスが低下しつつある外野2選手を放出したかったドジャースが利害の一致を見た。

 同時に年俸面でも互いの思惑がはまった。ケンプは来季2175万ドル(約24億1800万円)の契約を残し、プイグは今オフ3度目の年俸調停で1000万ドル(約11億1200万円)を超える年俸を手に入れるとみられる。また、ウッドも今オフ3度目の年俸調停で、来季年俸は今季の600万ドル(約6億6700万円)を上回ることが有力。ドジャースはこれにファーマーを加え、約4000万ドル(約44億4800万円)の負担が減る。ベイリーは来季2300万ドル(約25億5800万円)、2020年は2500万ドル(約27億8000万円)もしくは500万ドル(約5億5600万円)のバイアウトとなっており、ドジャースはこれにマイナー選手2人とレッズに送る金銭を考えても、大幅な支出削減に成功したことになる。

 ドジャースは、この“節約分”でFA外野手ブライス・ハーパー獲得や、マーリンズから捕手JT・リアルミュートのトレード獲得に乗り出すものと見られている。

 今回の大型トレードをきっかけに、ハーパーを取り巻く環境も大きな動きがあるかもしれない。

(Full-Count編集部)

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