2008年ドラフト、パ各球団の成果は? ハムは4選手健在、摂津は今オフ戦力外に…
楽天は辛島が現役、ソフトバンクは摂津も戦力外に…
【楽天】
×野本圭外野手
1藤原紘通投手(2013年戦力外)
2中川大志内野手(2017戦力外→DeNA) 47試合57打数13安打2本7点 .228
3井坂亮平投手(2014年戦力外)
4井上雄介投手(2013年戦力外)
5楠城祐介外野手(→ヤクルト、2013年戦力外)
6辛島航投手 23試合4勝9敗1S 4.05
育1森田丈武内野手(2011年戦力外)
【ソフトバンク】
×大田泰示内野手
1巽真悟投手(2016年戦力外)
2立岡宗一郎内野手(→巨人)42試合52打数12安0本5点 .231
3近田怜王投手(2012年戦力外)
4有馬翔投手(2013年戦力外→楽天育成 2014年戦力外)
5摂津正投手(2018年戦力外) 7試合2勝4敗 5.16
6金無英投手(2015年戦力外)
7鈴木駿也投手(2014年戦力外)
育1内田好治投手(2011年戦力外)
育2二保旭投手 35試合1勝0敗1S4H 5.34
育3柳川洋平投手(2012年戦力外)
育4猪本健太郎捕手(2016年戦力外)
育5堂上隼人捕手(2012年契約解除)
ドラフト指名から10年も経過すると、大多数の選手が戦力外通告を受けるなど、プロ入り時と同じチームでプレーを続けていられるのは、1人か2人といったところ。それは、パ・リーグも同じで、10年間現役としてプレーを続けることが、いかに難しいかが、これを見るとよく分かる。
この2008年のドラフト、パ・リーグ球団からは球界を代表する選手が輩出されている。西武は2位で野上、3位で浅村が加入し、浅村は今季打率.310、32本塁打127打点で10年ぶりのリーグVに貢献。ただ、オフにFAで楽天への移籍が決まった。昨オフには野上も巨人へFA移籍しており、チームに残る選手はいなくなった。
オリックスは3位で西が入団。3年目の2011年に2桁10勝をマークすると、そこからはオリックスの先発ローテを守り、3年連続を含む5度の2桁勝利をあげている。ただ、この西も今オフにFA権を行使して阪神へ移籍。オリックスも2008年ドラフト組はチームから姿を消した。
最も多く選手が“生き残っている”のは日本ハム。大野奨と谷元は中日へと移籍しているが、それでも5位の中島、6位の杉谷が健在。中島は遊撃手のレギュラーの座を掴み、杉谷も独特のキャラクターでチームのムードメーカー的な存在となっている。ロッテは異質で、支配下5選手(長野は入団拒否)は戦力外となっているが、育成指名の西野が健在だ。育成6巡目だった岡田は今季で現役を退いた。
厳しいのは楽天か。10年間で1位の藤原が5年で戦力外となり、残るは6位の辛島ただ1人だ。2017年に戦力外となった2位の中川はDeNAに移り、今季は47試合に出場した。
ソフトバンクは何と言っても摂津。ルーキーイヤーから2年連続70試合超に登板し大活躍すると、先発に転向した3年目の2011年から5年連続2桁勝利をマークし、2012年には最多勝と最高勝率、沢村賞を獲得した。ホークスで一時代を築いた球界屈指の好投手だったが、ここ3年は成績が振るわず、このオフに戦力外となった。残るは巨人に移った立岡と、育成で入団した二保の2人だけとなっている。
(Full-Count編集部)