西武・高木勇、内海の加入に喜び「発表から2分で電話」「超リスペクト」
契約更改交渉を行い、470万円減の3030万円でサイン
西武の高木勇人投手が25日、メットライフドーム契約更改交渉を行い、今季の年俸3500万円から470万円ダウンの3030万円で契約を更改した(金額は推定)。今季、野上亮磨投手の人的補償で巨人から移籍してきた右腕は「あえてめちゃくちゃ暗い感じにしようかな」と登場して報道陣を和ませ「オーストラリアに行っていたので、来年はこのパワーを持ってやっていきたい」と、早くも来年へ向け気持ちを切り替えていた。
豪ベースボールリーグに派遣され、前夜に帰国したばかりの右腕。当地では「結果というより、とにかく内容と思ってやってきた。向こうのパワーに立ち向かうため、自分にできることをチームの方と話しました。その中で、向こうのカーブが見たことのない握りで、そのカーブと今季日本で取り組んでいたカーブを合体させたカーブを習得しました。”合体カーブ”です」と、収穫にカーブを挙げた。
具体的には「ボールの回転数が上がった」という高木。球速や球筋に大きな変化はないとのことだが「参加直後は、どのボールもバットに当てられていたんですけど、このカーブを使うようになってから、見逃しも取れたり、バットが出ないということが増えてきた」という。
日本で習得したカーブは、今季まで1軍投手コーチを務めていた土肥義弘投手コーチより伝授されたもの。「土肥さんに教えて貰ったカーブはめちゃめちゃいいんですけど、向こうのカーブと合体して、さらに良くなった」と手応えを口にした。
そんな高木にとってもう1つプラスになるのが先日、入団会見を行った内海哲也の存在。同じく巨人から人的補償で西武に移籍することとなった先輩左腕について「おにいちゃん。球団発表から2分で電話しました」というほど、その思いは強い。「超リスペクトしています。めちゃめちゃ良くしてもらいました」と語ると、「練習の取り組みはすごいです。めっちゃ楽しみで一緒にいたい。あと、足が速い」と、内海の意外な情報も明かしていた。
ただ内海とともに戦うためには、高木勇自身も結果を出さなければならない。「言われたポジションでしっかりやりたい。オープン戦というよりもキャンプ初日から、強くなった真っ直ぐと(習得した)カーブを(首脳陣に)見せたい」。移籍2年目となる来季はキャンプ初日からのアピールで、1軍争いに食い込むことを狙う。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)