プロ11年目で19都市目に! 米の“旅人”外野手が来季は韓国・起亜へ移籍
今季はDバックス、レイズ、ツインズの傘下でプレーしたヘイゼルベイカー
今シーズン、ダイヤモンドバックス傘下からレイズ傘下、ツインズ傘下と3球団を渡り歩いたジェレミー・ヘイゼルベイカー外野手。メジャー通算155試合出場の31歳は来季、韓国プロ野球の起亜タイガースへと移籍することになった。
2009年のドラフト4巡目でレッドソックスから指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせたヘイゼルベイカーだが、プロ11年目にして、起亜が本拠地を置く韓国・光州広域市が19箇所目の本拠地に。この少々異色なキャリアを、ヘイゼルベイカーの出身地であるインディアナ州の地元紙「インディー・スター」が特集している。
記事では「2019年にヘイゼルベイカーは19番目の都市へと向かうことになる。彼はついこの間、韓国の起亜タイガースと70万ドル(約7700万円)の契約を結んだ。セルマ(インディアナ州)出身のこの選手は、まだ引退する準備はできていない」と記され、ヘイゼルベイカーのインタビューも紹介。
この中で韓国プロ野球と契約に至った経緯について「彼(海外担当の代理人)が2017年のスプリングトレーニングの時に私に話かけてくれて、日本や韓国でプレーすることに興味があるか聞いてきました。『もちろんです』と私は答えました。魅力的なオファーをしてくれる球団なら、そこがどこであろうと興味があります。彼が今回のオファーについて教えてくれて、逃すことはしたくなかったのです」と明かしている。
これまでにメジャーのカージナルス、ダイヤモンドバックスだけでなく、レッドソックス傘下のグリーンビルやポートランド、ポータケット、ドジャース傘下のアルバカーキやチャタヌーガ、カージナルス傘下のメンフィスやスプリングフィールドなど、アメリカの15の都市でプレー。さらにはメキシコウインターリーグやベネズエラウインターリーグなどでもプレーしてきた。
海外でプレーすることに対し「常にワクワクさせてくれます。メキシコでもプレーしたし、ベネズエラでも何回かプレーしました。このような国でプレーし、素晴らしい経験を積むことができたので、韓国でもプレーしたい気持ちになりました」と語るヘイゼルベイカー。自身がプレーした都市の数も「正直のところ、わかっていません。現実離れした数の都市でプレーしてきました」と把握しきれていない様子で「これまでにプレー経験のある都市に画鋲をさして目印をつけるために、キャンバスマップを探しています。それを壁に飾りたいので」と語っている。
今季は3A通算98試合に出場し、打率.204、11本塁打36打点だったヘイゼルベイカー。オフにはフリーエージェントとなっていた。現役続行への思いを同紙に問われると「まだ辞めるわけにはいきません。私のキャリアが示すように、引退したくないのです」と、現役への強いこだわりから、19都市目への移籍を決めたことを明かしていた。
(Full-Count編集部)