二刀流と並ぶ球界変革「オープナー」 CY賞左腕「当初はバカげていると…」

「ブルペンデー」の発展形とも言える「オープナー」

 先発ローテの谷間を救援リレーで凌いだチームが、レイズが初めてではない。長いメジャーの歴史を振り返っても、たびたび登場することで全く珍しいことではなかった。だが、レイズは今季「オープナー」を使うことで、その概念を一歩進化させた形になったという。

 ここで一度定義を確認しておこう。「ブルペンデー」あるいは「ブルペニング」と呼ばれるものは、初回から中継ぎ投手を1、2イニングずつ投げさせてつなぐ投手の起用方法だ。そして「オープナー」とは、打者との相性を考えて、最も理に適ったリリーバーを初回に投入し、2番手としていわゆる先発投手を起用する方法だ。

 レイズが初めて「オープナー」を採用したのは、今年5月19日、敵地でのエンゼルス戦だった。そして、栄えある初代「オープナー」を務めたのがロモだったというわけだ。記事の中でロモは当時を振り返り、「先発することを)2日前に告げられた。『今日投げなければ、恐らく先発することになる』って。不安だったわけじゃないけど、『得意なことをやってくれればいい。それが初回ってだけなんだ』って言われて、『それは面白そうだな』と思ったんだ」と明かしている。

CY賞スネルは「当初はバカげていると思った」

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