打てる捕手でも大台超えは難関? 年俸に反映されにくい捕手の貢献
メジャーでも評価は低く、最高年俸捕手ポージーでも全体22位
捕手は、試合前に打者として相手投手を研究するよりも、相手打者をどう攻略するかの研究に時間が割かれる。さらに、腰や膝など体の負担も大きいポジションと言えるが、数字には表れないチーム貢献は、現状の査定では思うような年俸曲線を描けないようだ。それを甲斐も交渉の場で痛感したようで、「課題はバッティングでしょうね。数字的にもそうですし、打つ方で貢献できていないので。契約の場で球団の方とお話をさせていただいて、やっぱり打たないとダメだと言われたので」と、数字としてアピールできる打撃面の向上を誓った。
メジャーに目を向けてみると、捕手で来季年俸トップはジャイアンツの主軸打者で3度世界一に貢献したバスター・ポージーの2217万7777ドル(約24億5000万円)だが、メジャー全体22位。メジャー全体の年俸上位にはナショナルズのストラスバーグの3833万3334ドル(約42億3000万円)やシャーザーの3740万5562ドル(約41億3000万円)、ダイヤモンドバックスのグリンキーが3450万ドル(約38億円)と先発投手が並んでいる。「グラウンドの監督」とも言われる捕手だが、銭闘では思うような活躍ができないのかもしれない。
(Full-Count編集部)