ヤクルト川端の妹・川端友紀が現役引退「常に兄の後ろ姿を追いかけてきた」
3度の首位打者に輝いた女子プロ野球のスター選手、日本初の「兄妹女子プロ野球選手」としても話題に
女子プロ野球リーグの埼玉アストライアは29日、川端友紀内野手の現役引退を発表した。シーズン終了後に本人から申し出があり、話し合いを続けてきたが、同日に受理したという。
川端はヤクルトでプレーする川端慎吾内野手の妹。2009年に行われた女子プロ野球リーグ第1回合同トライアウトに合格し、女子プロ野球リーグ1期生として京都アストドリームスに入団。日本初の「兄妹女子プロ野球選手」として話題となった。
天才的な打撃でリーグ初年度から2年連続の首位打者に輝き、リーグ屈指のスター選手に。2013年にアストライア創設と同時に移籍し、同年は自己最高の打率.431を記録し、自身3度目の首位打者に。最多打点、最高出塁率のタイトルも獲得し、初の角谷賞(MVP)にも選出された。9年目、29歳となった今シーズンまで不動のレギュラー、主軸打者、精神的支柱としてチームを支えてきた。
また、野球日本代表「侍ジャパン」女子代表には2012年から選出され、4大会連続で女子野球ワールドカップに出場。今年、米国で行われた第8回大会でも主軸として活躍し、日本代表を6連覇に導いた。
通算では380試合出場、歴代2位の430安打、2本塁打、192打点、98盗塁。今季は37試合出場で打率.339だった。川端は公式HPで以下のコメントを発表している。
「2018年シーズンを持ちまして、引退を決意しましたので、ご報告させて頂きます。私は8歳の時に野球を始めたので、20年以上の野球(ソフトボール)人生を歩んできました。兄に憧れて始めた野球、兄に憧れて挑戦したプロの世界。今思えば、常に兄の後ろ姿を追いかけてきました。
女子プロ野球選手になって、本当にたくさんの方と出会い、その方々が私にとって1番の財産となりました。女子プロ野球リーグを創り支え続けてくださった角谷社長、一緒に厳しい練習を乗り越えてきた選手、多くの指導者の方にたくさんの事を学び、スタッフの皆さんに支えて頂きました。そして、どんな時も温かいご声援を送ってくださったファンの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
最後のシーズンは結果で返す事が出来ませんでしたが、選手として精一杯やってきました。楽しいことも苦しいことも、本当に色んなことがありましたが、どれも今では良い思い出です! これから新しい人生を歩んでいきますが、悔いのない人生、選択をしていきたいと思います。9年もの長い間、ご声援頂いた皆さん、本当にありがとうございました!!!
これから新しい道を進む川端友紀選手に温かいご声援をいただければ幸いです。今後とも埼玉アストライアをよろしくお願いいたします」
埼玉アストライアは、来年1月中旬~下旬を目安に、川端からファンに直接挨拶できる機会を作るよう検討しているという。
(Full-Count編集部)