バーランダー200勝&2500K、大谷は二刀流で偉業…2018年の偉大な記録【MLB投手編】

大谷は50投球回&22本塁打、100年前のベーブ・ルースに迫る記録に

○レッドソックス、キンブレル、最年少で300セーブを達成

 5月5日のレンジャース戦で1回無失点に抑え、9セーブ目を挙げて達成。29歳での大台達成は、フランシスコ・ロドリゲスの31歳を抜く最年少記録。

シーズン終了時点での現役投手セーブ数5傑

1.クレイグ・キンブレル(レッドソックス)333セーブ
2.フェルナンド・ロドニー(アスレチックス)325セーブ
3.ケンリー・ジャンセン(ドジャース)268セーブ
4.アロルディス・チャプマン(ヤンキース)236セーブ
5.ホアキン・ソリア(ブルワーズ)220セーブ

 MLB史上1位のマリアノ・リベラの652セーブまではまだ300セーブ以上あるが、来年5月に31歳になるキンブレルはどこまでセーブ数を積み上げられるだろうか。4月には、ブルー・ジェイズのロベルト・オスーナが史上最年少の23歳で100セーブを達成している。救援投手の比重が高まっている現代のMLB、セーブ記録は今後も更新されるだろう。

○アスレチックスのマナイアがノーヒットノーランを達成

 4月21日のレッドソックス戦で達成。10奪三振、2与四球。108球での達成。26歳のショーン・マナイアはメジャー3年目の左腕。今季終了時点で31勝と着実に実績を積み上げている。

○エンゼルスの大谷翔平、投手として史上2位の本塁打を記録

 MLBで50イニング以上投げた投手のシーズン本塁打5傑と投手記録

1.ベーブ・ルース(1919年レッドソックス)29本(133回1/3 9勝5敗)
2.大谷翔平(2018年エンゼルス)22本(51回2/3 4勝2敗)
3.ベーブ・ルース(1918年レッドソックス)11本(166回1/3 13勝7敗)
4.ウェス・フェレル(1931年インディアンス)9本(276回1/3 22勝12敗)
5.ジャック・スティベッツ(1894年ビーンイーターズ)8本(338回 26勝14敗)

 ほぼ一世紀前のルースの記録に迫る大記録だった。21世紀以降では、2001年のマイク・ハンプトン(ロッキーズ 203回14勝13敗)、ブルックス・キシェニック(ブルワーズ 53回1勝1敗)の7本塁打が最多だった。来季は打者専念だが、2020年以降に期待がかかる。

 フライボール革命で投打のバランスが変化する中で、投手の数字も動いている。来季はどんな記録が生まれるだろうか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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