野球の「知りたい」がここに。ベースボール専門メディア

Full-Count

【肘と野球】成長期の練習過多は百害あって一利なし 体の防御反応“痛み”を見逃すな

高校野球における球数制限導入の声が高まる中、それよりも若い中学生や小学生でも各所で球数制限を取り入れる動きが広がっている。ボーイズ、リトルシニア、ヤング、ポニーなど主要な少年硬式野球団体で構成する日本中学硬式野球協議会では、2015年に投球制限に関する統一ガイドラインを制定。

骨も投球フォームも未熟な子供に大人と同じ練習負荷は危険

「子供の身長が伸びるに伴って、骨、筋肉、そして骨と筋肉をつなぐ靱帯も伸びます。伸びる骨に引っ張られる形で靱帯や筋肉が伸びるので、成長期の靱帯は常に引っ張られ、緊張した状態にあると考えられます。そこに、さらに投球など野球の練習という外的要因で強い負荷がかかると、靱帯がついている部分の骨が剥がれやすくなる。負荷に耐えられず、剥がれてしまうと裂離骨折(剥離骨折)が起こります」

 小学6年生ともなれば、身長が月に1センチ、年間では5~10センチ伸びる。人間の体には修復能力は宿っているが、常に引っ張られた状態にある靱帯や筋肉に過剰な負荷がかかれば、痛みを伴う怪我となる。

「子供が訴える“痛み”を見逃さないようにして下さい。痛みは、体に対する負荷が度を超えているサイン。“その状態から逃げろ、やめろ”という危険信号で、体の防御反応なんですね。また、痛みを感じる一歩手前の状態が疲労ですから、疲労が溜まると怪我につながります」

 大前提として忘れてはならないのは、子供の体はまだ未熟だということ。古島医師は「子供はまだ骨も投球フォームも未熟。勝つことにこだわり過ぎて、体格差がある大人と同じ練習負荷を求めると、成長期の障害はどうしても起こりやすくなってしまいます」と警鐘を鳴らす。

人気記事ランキング

  • 「Full-Count」×「teams LEAGUE」
  • 「NO BASEBALL, NO LIFE.」 ×「Full-Count」