菊池雄星獲得をシアトル地元メディアは高評価「短期再生へのGMの意欲の表れ」
今オフは戦力放出相次ぐも「新年を一歩前進して迎えられた」
マリナーズは2日(日本時間3日)、西武からポスティングされた菊池雄星投手の獲得を発表した。今オフ早々から声高にラブコールを送り続けてきたジェリー・ディポトGMは、球団を通じて「チーム再建のメインターゲットだった」と喜びのコメントを発表。地元メディアは「マリナーズは新年を一歩前進して迎えられた」と、今オフ進めるチーム再建の光明として高く評価した。
昨季終了後からチームの中心となる中堅、ベテラン選手をトレードで放出し、若手有望株を多数獲得してきたマリナーズ。左腕バクストン、名手カノ、主砲クルーズらが人気選手が去り、ファンは少なからず喪失感を抱いていた。地元ラジオ局「ESPNシアトル」公式サイトでは、「ここ2か月間であまりにも多くの後退があったが、マリナーズは新年を一歩前進して迎えられた」と日本人左腕との契約を称賛した。
チーム再建に乗り出すディポトGMは、2020年に優勝争いができるチームを目指すと明言。通常、再建には3、4年の歳月を要するものだが、1年での異例の“短期再生”を掲げていた。ここまでは即戦力を放出するばかりで、短期間での再生が可能となり得る動きが見られなかったが、菊池の獲得で一変。記事では「そう遠くない未来に優勝争いするチームへ短期再生させたいディポトGMの意欲の表れ」とした。
また、記事では来季の先発ローテを予想。生え抜きベテランのフェリックス・ヘルナンデス、マルコ・ゴンザレス、マイク・リークに加え、西武時代の同僚ウェイド・ルブランと菊池で「ローテは完成するはずだ」としている。
新時代を迎えようとするマリナーズで、菊池は先発ローテの軸としてチームを牽引する存在になれるのか。地元メディアやファンの期待は高まっている。
(Full-Count編集部)