スターQBウィルソンが2年連続でヤ軍キャンプ参加 昨季はオープン戦で代打出場
スーパーボウル優勝QBながら、野球ではヤンキース傘下マイナー選手
NFLシアトル・シーホークスのスターQB、ラッセル・ウィルソンが、今春も“二刀流”に挑戦することが明らかになった。MLB公式サイトのマーク・ファインサンド記者ほか複数の地元メディアが、昨年に続き今季もウィルソンがヤンキースのスプリングトレーニングに参加すると伝えている。
ウィルソンはノースカロライナ州立大ではアメリカンフットボールと野球の両競技で頭角を現し、2010年ドラフト4巡目でロッキーズに入団。傘下マイナーでプレーしたが、2011年にウィスコンシン大に入学し直し、フットボールの道を歩むことを選択した。その後、シーホークスに入団してスターQBに成長し、スーパーボウル優勝を果たした。
だが、2013年にレンジャーズがルール5ドラフトでウィルソンを指名し、ロッキーズから保有権を獲得するサプライズを敢行。ウィルソンは2014年から2年連続でレンジャーズのスプリングトレーニングに参加していた。
昨年2月には、ヤンキースがレンジャーズからウィルソンをトレードで獲得。傘下2Aトレントンの一員としてスプリングトレーニングに参加し、ブレーブスとのオープン戦ではアーロン・ジャッジの代打として打席に立った。
「MLBネットワーク」に出演したヤンキース公式「YESネットワーク」のリポーター、メレディス・マラコビッチ氏によると、ウィルソンの参加はヤンキースの選手にも大きな刺激になるようだ。「昨年、クラブハウスの選手たちに話を聞いたのですが、ウィルソンから知識を得ることを楽しんでいました。違うスポーツですが、取り組み方、勝利への鍵についてなどメンタル面は変わりません。ヤンキースの選手たちにとっていい経験となり、ウィルソン自身も楽しんでいたようです」と伝えている。
昨年出場したオープン戦では三振に倒れたウィルソンだが、今年も試合に出場し、快音を響かせることができるのか、大きな注目を集めることになりそうだ。
(Full-Count編集部)