FAの“目玉”マチャド獲りに本気のフィリーズ まずは“師匠”の招聘に成功

去就が注目されるマニー・マチャド【写真:Getty Images】
去就が注目されるマニー・マチャド【写真:Getty Images】

内野守備コーチを招聘「マチャドの心の掴み方を心得ている」

 ブライス・ハーパー外野手(ナショナルズからFA)と並び、今オフのFA市場で最大の注目株の一人となっているマニー・マチャド内野手(ドジャースからFA)。ここにきて、当初から“大本命”と見られていたヤンキースが撤退モードとなるなど、まだ移籍先が決まっていない。現状ではホワイトソックスとフィリーズが争奪戦をリードしていると伝えられている。そんな中、フィリーズがマチャドの“師匠”を内野守備コーチとして招聘したと地元メディアが報じた。

 フィリーズの地元フィラデルフィアの地元紙「フィラデルフィア・インクワイアラー」は「FAの大スター争奪戦が激化する中で、フィリーズがマチャドの指導者を内野守備コーチとして招集」との見出しで記事を掲載。ボビー・ディッカーソン氏が今季からフィリーズに“入閣”するというニュースを伝えた。

 記事では「他のほとんどの大物FA選手同様、マチャドは十中八九で、最高額を得ることができる球団でプレーすることになるだろう」と言及。最高のオファーを出したチームがマチャドを射止めると予想している。そして、超大型契約が予想される選手であれば、球団も万全を期して迎え入れなければいけないという。

「もし一人の選手に8~10年で2億5000万ドル(約270億円)以上の投資を行ことを本気で考えているのであれば、可能な限り最高なサポート体制をその選手に与えるのが妥当であろう。それが、マチャド並みに規格外の才能を持ち、その一方で得体のしれない性質を時折見せる選手である場合は、特にそうだ」

 圧倒的な能力は誰もが認めるところだが、素行については問題視されることが多いマチャド。昨年のポストシーズンでもダーティーなプレーが批判を浴びた。それだけに、よき理解者がチーム内にいることは大きな意味を持つというのだ。

 フィリーズが招聘したと伝えられている新たな内野守備コーチについて、同紙は「球界のほとんど誰よりも、53歳のディッカーソンはマチャドに関して詳しい人物である。彼はマチャドが16歳の時に知り合いとなった。ボルティモア・オリオールズでのインストラクターとして、本来は遊撃手であるマチャドが2度のゴールドグラブ賞を獲得した三塁手に変身した経緯に関わった中心的な人物こそが、ディッカーソンだった」と説明。そして、「何よりもまず、ディッカーソンはマチャドの心の掴み方を心得ている。マチャドは彼を信頼していると、誰しもが言うのである」とも言及している。2人の間には確かに信頼関係が存在するようだ。

 記事では、ディッカーソン氏の「彼(マチャド)が何かに本気で取り組むと、とにかく信じられないほどの才能を見せつける。2013年には、彼は私が生涯見た中で一番優れた守備をする選手だった。彼が集中すれば、その守備力で試合を変えることができる。間違いなく、私はそれをこの目で見てきた」とのコメントも紹介している。フィリーズの“一手”がマチャド争奪戦に大きな影響を与える可能性が出てきた。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY