プロアマ関係の正常化に尽くした脇村氏 87歳の誕生日に殿堂入り
「(殿堂入りは)あり得ないことと思った。感激している」
公益財団法人野球殿堂博物館は15日、平成31年の野球殿堂入りを発表し、特別表彰委員会は元日本高等学校野球連盟会長の脇村春夫氏を野球殿堂入りとして選出した。有効投票数14票のうち、13票を集めて当選必要数11を上回り、候補9年目で殿堂入りとなった。
神奈川の名門・湘南高校2年次に甲子園優勝を果たし、東京大学では1年次からリーグ戦に出場。東洋紡では都市対抗でもプレーした。2002年に第5代日本高野連会長に就任。2004年にはプロ野球と「新人選手選択に関する覚書」に調印するなど、プロ・アマ関係の正常化に尽力し、プロ野球現役選手の母校練習参加解禁への道を開いた。
87歳の誕生日に殿堂入りとなり「(殿堂入りは)あり得ないことと思った。指導者としても実績はない。感激している」と喜びを語っていた。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)