名クローザーや天才打者も…平成最後の野球殿堂入りから漏れた名選手は
今年は立浪氏、権藤氏、脇村氏の3人が殿堂入り
公益財団法人野球殿堂博物館は15日、平成31年の野球殿堂入りを発表した。競技者表彰には「プレーヤー表彰」と「エキスパート表彰」の2部門があり、「プレーヤー表彰」では立浪和義氏が287票(77.4%)で、「エキスパート表彰」では権藤博氏が102票(76.7%)を集め、殿堂入りした。また特別表彰では、元日本高野連会長の脇村春夫氏が選ばれ、これで殿堂入りは204人となった。
殿堂入りに相応しい実績を残した面々が選ばれた一方で、惜しくも今年殿堂入りとはならなかった名プレーヤーもいる。その中には日米通算で、打者で2000本安打、投手では200勝以上もしくは250セーブ以上を記録した名球会プレーヤーたちの名も。今年度の殿堂候補者の中で、名球会入りしている人物は8人いた。
○高津臣吾
1990年にドラフト3位でヤクルトへ。アンダースローからのシンカーを武器に日本だけでなく、メジャー、韓国、台湾、独立リーグも渡り歩いた日本を代表するクローザーだった。現在はヤクルトの2軍監督。NPB通算598試合に登板し、36勝46敗286セーブ、防御率は3.20。
○野村謙二郎
1998年にドラフト1位で広島に入団。3拍子揃った遊撃手として、1995年にはトリプルスリーも達成した。2010年から2014年までは広島で監督も務めた。通算1927試合、7095打数2020安打、169本塁打765打点、打率.285。
○小久保裕紀
1993年にダイエー(現ソフトバンク)に、逆指名で入団。右の長距離砲として大活躍しただけでなく、類稀なるキャプテンシーも発揮。2017年のWBCでは侍ジャパンの監督を務めた。通算2057試合に出場し、7474打数2041安打413本塁打1304打点、打率.273。
○石井琢朗
1988年にドラフト外で大洋(現DeNA)に投手で入団。1992年に内野手に登録変更となると、遊撃手として活躍した。1998年にはリードオフマンとしてマシンガン打線を牽引して、38年ぶりのリーグ優勝を呼び込んだ。現在はヤクルトの1軍打撃コーチ。通算2413試合8638打数2432安打102本塁打670打点、打率.282。