レギュラー候補と言われ7年目 ロッテ加藤が単独自主トレを行うワケ「1人の方が…」

昨季はオープン戦で打率.474を記録も、シーズンは69試合で.231に終わる

 加藤と言えば、持っている能力は非常に高く、毎年のようにレギュラー候補に名前が挙がる。背番号を「65」から「10」に変更した昨季は、オープン戦で打率.474をマークする活躍ぶりで開幕スタメンの座をつかんだが、終わってみれば69試合に出場して打率.231に終わり、レギュラー奪取とはならなかった。

 昨季終盤には「いろんな引き出しを開けてみても、全て空っぽだったというか、何をやってもマッチしてくるものが全然なかった」と悔しさを滲ませていた。今オフは昨年の反省を踏まえ「いろんな選手の打撃フォームを、動作解析と並行して見たりしている」と、引き出しを充実させる作業に着手している。

 ただ、人それぞれ打席内の感覚は違う。「自分が絶対的に考えている、という打ち方があると思うので、そこは人から聞くのは参考になるとは思うんですけど、結局は自分で意識、感覚を身につけないといけない。参考にする部分は参考にして、しっかり1年間結果を残せるように、自分でいろんな引き出しを集めるような感じです」と説明した。

 毎年レギュラー候補に挙げられながら、今年でプロ7年目を迎える。「去年までも自分の中でしっかりと自主トレはやってきたつもりでいましたけど、去年よりも自分の中でやらなきゃいけないことがはっきりしている。1人でやっている分、そのメニューだけをできる。自分の中では、いい練習ができているんじゃないかなと思っています」。自主トレの充実ぶりが、その表情からもはっきりと伝わってくる。

「自分自身が一番のライバル。自分に負けたら結果が出ない。それを去年はすごく痛感した1年でした。他人どうこうよりも、自分がしっかりやるんだという気持ちを持ってやっています」。何かきっかけをつかめば、昨年の井上晴哉内野手のように大ブレークする可能性はあるはずだ。自分自身と向き合い自主トレに励む今年の加藤翔平選手はひと味違う。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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