PLMがFOX台湾と3年間の放送契約に合意 パ・リーグの台湾戦略は新たなステージへ

PLM代表取締役CEOの根岸友喜氏は中国語で冒頭の挨拶を行った

 蔡氏は、今シーズンは8人の台湾出身選手(文末の選手一覧参照)がパ・リーグでプレーすることにも言及。台湾の優れた選手たちの日本における活躍を、今後3年間にわたって、CATV、IPTVの3チャンネルや、OTTの「FOX+」などFOX台湾の様々なプラットフォームを通じて「台湾のファン一人ひとりにリアルタイムで届けられることを嬉しく思う」と述べた。

 それに加えて、蔡氏はPLMとの間では今後も様々な展開が可能だとしている。具体的な例としては、日本プロ野球を通じたスポーツマーケティング教育を挙げた。蔡氏は、大学でワークショップを開催して野球解説者を招いたり、試合中継を利用して、より多くの台湾の若者が、スポーツマーケティングのほか、エンターテインメントやレクリエーションについて学べる場を作っていく構想を明かした。そして、スポーツ、教育、文化を通じた交流を今後も進めていきたいという希望についても語っている。

 PLMはインバウンドビジネスの最重要マーケットとして、かねてから台湾市場に対してフォーカスしてきた。これまでも、訪日旅行客の球場来場促進のため、放映権販売、繁体字中国語Facebookページの開設、旅行展示会への参加、台湾プロ野球球団との共同イベント開催などの各種取り組みを行ってきたという背景がある。

 PLM代表取締役CEOの根岸友喜氏は会見での挨拶の冒頭で、「FOXさんと3年間の契約を締結できて光栄です。ファンを増やすために、そして、台湾と日本の交流をより盛んにするために、一緒に様々な活動をしていきましょう」と、中国語で呼びかけてみせた。

 根岸氏は、2014年の時点で今後10年間のビジョンを持っていたことを明かし「昨年まではFOXスポーツ台湾を通じて、まずはパ・リーグの試合に触れてもらうことに注力してきた」と説明。それに加え「今後の3年間については台湾のファンが実際に日本の球場を訪れ、そして楽しんでもらうための活動に力を入れていきたい」と力を込めた。

 そして、10年計画の最後の段階においては「台湾のファンに、日本の球場で感じた経験、体験、文化などを台湾に持ち帰ってもらい、生活の中に野球がより根付いていくための貢献をしていきたい」と語った。

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