ロッテ種市が新フォームに挑戦 自主トレで千賀からアドバイス「自分を崩しに」
最初の照準は2月1日の紅白戦「しっかり練習していきたい」
まだ打者を相手の投球練習は行っていないが、フォークを代名詞とする千賀からコツを直伝され、「精度が良くなったと思います」と笑顔。動作解析などを経て、ストレートの「伸びもすごい変わったと自分では思います」と大きな手応えを感じている。
ボールを受けていた中溝ブルペン捕手も「(ウインターリーグに派遣されていた)11月のオーストラリアの時より良くなっている。ストレートの伸びもあるが、もともと武器だったフォークも安定して落ちていた」と、ミット越しにその成長を実感していた。
学んだことは技術だけではない。「千賀さんも『ブルペンから考えてやらないと試合で修正できない』と言っていました。そして『ブルペンはしっかり考えて、テンポは遅くていいからちゃんと投げろ』って言われました」と話し、「ブルペン投球の心構え」も学んだ様子。投球動作の違いをいち早く察知し、修正するための基準を体に覚え込ませるためにも「すごく考えてブルペンでやっています」と明かす。
開幕1軍、そして今季を通じて活躍を目指しているが、まずはキャンプ初日の紅白戦に照準を合わせる。「今日に関しては球がちょっと抜けていた。ボールの質自体は変わったと思いますが、これで紅白戦で打たれたら恥ずかしいので、しっかり練習していきたいと思います」と万全な仕上がりを目指す。
破壊なくして創造なし――。自らの意思で新たにフォームを作り直した20歳右腕は、2月1日の紅白戦で新スター誕生の瞬間を見せつけられるのか。期待したい。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)