的確なのは? 9選手大補強の巨人と阪神「B」評価…12球団補強採点【セ編】

9選手獲得の巨人、近年の世代交代の流れと幾分の矛盾も…

【巨人】B
丸佳浩外野手(広島からFA)
炭谷銀仁朗捕手(西武からFA)
中島宏之内野手(オリックス自由契約)
岩隈久志投手(マリナーズ退団)
クリスチャン・ビヤヌエバ内野手(パドレス)
ライアン・クック投手(マリナーズ)
イスラエル・モタ外野手(育成、元ナショナルズ傘下)
レイミン・ラモス投手(育成、レイズ傘下)
山下亜文投手(育成、ソフトバンク戦力外)

 支配下だけで6選手、育成も含めると9選手を獲得し、大補強に動いた巨人。FAで丸、炭谷をW獲りし、助っ人でもクック、ビヤヌエバとメジャーでの実績を残す大物を獲得した。積極度は最高評価「A」に値するものの、近年の若手への世代交代と幾分矛盾するベテランの補強や、一昨年のドラフトで捕手3人を獲得しながらの捕手の炭谷獲得と、やや一貫性に欠ける点はマイナスか。

【DeNA】D
中井大介内野手(巨人戦力外)
古村徹投手(BC富山)
レミー・コルデロ投手(育成、元ダイヤモンドバックス傘下)

 昨季は特に投手陣の怪我人続出に苦しみ、4位に終わったDeNA。ラミレス監督が続投して迎える2019年だが、オフの動きは少なかった。ドラフト以外の新戦力は巨人を戦力外となった中井と、出戻り復帰となる古村、そして育成契約で加入するコルデロの3人だけ。怪我人さえ戻れば、既存戦力で十分戦えるという判断だろうが、果たしてどうなるか。

【中日】D
エンニー・ロメロ投手(ロイヤルズ傘下)
渡辺勝外野手(育成→支配下)

 与田剛新監督のもとで再出発を図る中日。ドラフト以外での新戦力はセ・リーグで最少の2人だけとなっている。昨季チームトップの13勝をマークしたガルシアが退団(のち阪神への入団が決定)。その代役として最速164キロの左腕ロメロを獲得し、育成選手の渡辺を支配下に昇格させた。とはいえ、補強という面ではほぼ戦力的な上積みは無し。現有戦力の底上げにチームの浮上を託すしかない。

【阪神】B
西勇輝投手(オリックスからFA)
ピアース・ジョンソン投手(ジャイアンツ)
オネルキ・ガルシア投手(中日から自由契約)
ジェフリー・マルテ内野手(エンゼルス)

 昨季は最下位に沈んだ阪神。金本知憲監督が辞任し、矢野燿大新監督に指揮を託した。このオフは充実の補強を敢行。オリックスからFAで西を獲得し、昨季中日で13勝をあげたガルシアも加入した。今季外国人枠を外れるメッセンジャーとともに強固な先発ローテを組めそう。リリーフでジョンソンも加わり、投手陣はより手厚くなった。とはいえ、阪神の最大の課題は打線。中軸候補としてマルテを加えたものの、投手陣と比べると手薄なままと言えるのではないか。

(Full-Count編集部)

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