スタートは名古屋も今年で25年連続で沖縄開催 中日キャンプ地の歴史
過去にはフロリダ、宮崎、そして現在も続く沖縄へ
1975年にはフロリダ州ブラデントンで初の海外キャンプ。ブラデントンは国際空港のある街で、アクセスが良く好評だった。中日は80年代にはフロリダ州ドジャータウン、オーストラリアのゴールドコースト、アリゾナ州ピオリアで海外キャンプを行っている。
1979年からは1995年までは、宮崎・串間市営球場で春季キャンプを張った。さらに1985年からは1軍は沖縄県具志川球場でキャンプを行った。1995年、沖縄県北谷町に北谷公園野球場が開場すると、翌96年から中日の1軍キャンプ地となる。この地では今年まで25年連続で春季キャンプを行っている。北谷町は「中日ドラゴンズ北谷町協力会」を作って、中日キャンプに全面的に協力している。
公園の入り口には、サブグラウンドがあるが、毎年ここで、投手や野手の守備特訓が行われる。昨年は、キャンプ直前に入団が決まった松坂大輔が軽快な反応でゴロをさばくシーンが見られた。。
1997年から2軍も沖縄県中部の読谷村にある読谷平和の森球場で春季キャンプを行っている。読谷村も、村を挙げてキャンプを盛り上げ、休日などは多くの屋台が出店する。また、隣の読谷村陸上競技場では、1月下旬からJリーグのサガン鳥栖がキャンプを行っており、タイミングが合えば両方を見学することができる。
2015年には、この年限りで引退した山本昌が、サブグラウンドでゆっくりと調整する姿が見られた。今では、中日の春季キャンプといえば沖縄県の北谷、読谷。地域の受け入れ態勢も良く、見学しやすいキャンプ地だ。
(広尾晃 / Koh Hiroo)