星稜、日本一のカギは秋6番打者の“成長” 「上級生の頑張りがもっと必要」
1年生が中軸を務める星稜打線「自分たちが春に柱になれるようにしたい」
練習では、秋に出た「質の高い打球」という課題に向けてあらゆる策を練る。ティーバッティングひとつにしても、ボールを捕らえる位置やボールの回転によって打球も変わるため、ただこなすのではなく、目的をきちんと持つ。チームとして行う“縦振り”では「下半身強化にもなりますし、バットの出し方やひじの抜き方の練習にもなるのでポイントを意識して振っています」と、ひと振りを大事にしている。
秋は1年夏から遊撃手のレギュラーでもある内山壮真(1年)が福本と同じ12打点を挙げ、打率は3割超えと4番打者として気を吐いた。福本がもし中軸に座ることになれば、打線にさらに厚みが増す。
「秋に比べてスイングに力がついてきたことは感じます。秋は中軸が1年生(3番は1年生の知田爽汰)だったので、上級生の頑張りがもっと必要だと思っています。自分や山瀬など経験者は多いので、自分たちが春に柱になれるようにしたいです」
攻撃面が課題だと言われる星稜で、福本が打線のキーマンとなれるか。昨春の悔しい思いを晴らすために。そして悲願の日本一に向けて。福本の打棒にも熱い視線が注がれている。
(沢井史 / Fumi Sawai)