大当たりの中日、不発の巨人&阪神…“補強”上手は? 12球団昨季補強検証【セ編】

ゲレーロ、野上と期待に応えられなかった巨人の補強

◯巨人 D
アレックス・ゲレーロ外野手
82試合287打数70安打15本塁打40打点 .244
テイラー・ヤングマン投手
4試合3勝1敗0セーブ0ホールド 2.77
野上亮磨投手(FA)
25試合4勝4敗0セーブ1ホールド 4.79
上原浩治投手
36試合0勝5敗0セーブ14ホールド 3.63

 セ・リーグ3位に終わり、球団ワーストタイとなる4年連続でリーグ優勝を逃した巨人。昨オフには中日を退団したゲレーロを獲得し、FA市場で西武から野上を獲得したが、どちらも期待に添うことはできなかった。外国人枠の影響もあり、2軍暮らしが長かったヤングマンは4試合に先発して3勝をマーク。上原は5敗を喫したものの、中継ぎの一角として働いた。当初の期待値の大きさに比べると、成果としては乏しく「D」評価。今オフは大補強を敢行しているが、今季こそはその補強が的中するだろうか。

◯DeNA B
エディソン・バリオス投手
14試合2勝5敗0セーブ0ホールド 3.33
ネフタリ・ソト内野手
107試合416打数129安打41本塁打95打点 .310
武藤祐太投手
20試合0勝0敗0セーブ4ホールド 6.46
中川大志内野手
47試合57打数13安打2本塁打7打点 .228
大和内野手(FA)
113試合394打数96安打2本塁打27打点 .244
中後悠平投手(途中)
8試合0勝0敗0セーブ1ホールド 3.68
伊藤光捕手(トレード、途中)
47試合128打数25安打1本塁打11打点 .195
赤間謙投手
1軍登板なし

 セ・リーグ4位に終わり、クライマックスシリーズ進出を逃したDeNA。とはいえ、昨オフに獲得したソトが107試合の出場で本塁打王に輝く大活躍を見せた。FAで加入した大和は打率.244は今ひとつながら、堅実な守備でチームに貢献。シーズン途中に加わった伊藤も47試合でマスクを被った。何よりもソトの活躍が大きく上々の「B」評価だ。今オフの補強は最小限となっており、それが今季の成績にどう出るか。

◯中日 A
大野奨太捕手(FA)
63試合137打数27安打2本塁打10打点 .197
松坂大輔投手
11試合6勝4敗0セーブ0ホールド 3.74
ソイロ・アルモンテ外野手
132試合498打数160安打15本塁打77打点 .321
スティーブン・モヤ外野手
46試合93打数28安打3本塁打16打点 .301
オネルキ・ガルシア投手
27試合13勝9敗0セーブ0ホールド 2.99
ディロン・ジー投手
4試合0勝3敗0セーブ0ホールド 4.00
ジョエリー・ロドリゲス投手(途中)
26試合0勝3敗1セーブ9ホールド 2.30

 昨季の補強で最も成功したのは中日だと言っていいだろう。アルモンテはシーズン序盤に驚異的な活躍を見せるなど打率.321をマーク。ガルシアはチームトップの13勝をあげ、モヤも試合数は少ないながら、ビシエドの不在時に結果を残すなど打率.301を記録した。ソフトバンクを退団し、加入した松坂も6勝を挙げて復活した。多くの新戦力が活躍したにも関わらず、5位に沈んだのは正直、不思議なところ。特に投手を中心に既存戦力が奮わなかった。今オフはDeNAとともに補強の動きは乏しく、現有戦力の底上げが必須だろう。

◯阪神 D
ウィリン・ロサリオ内野手
75試合281打数68安打8本塁打40打点 .242
尾仲祐哉投手(FA人的補償)
12試合0勝1敗0セーブ0ホールド 3.86
岡本洋介投手(トレード)
34試合1勝0敗0セーブ2ホールド 3.83
エフレン・ナバーロ内野手(途中)
66試合203打数56安打3本塁打25打点 .276
飯田優也投手(トレード)
1試合0勝0敗0セーブ0ホールド 12.00

 17年ぶりの最下位に終わった昨季の阪神。リーグ優勝を目指して行った補強がハマらなかったのも、その一因となった。なんといっても、三顧の礼で迎え入れたロサリオが輝けず。打率.242、8本塁打に終わり、ファーム暮らしを強いられることもあった。代役として獲得したナバーロは打率.276を記録したが、チームを上向かせることはできず。榎田が西武で大活躍した一方で、トレードで獲得した岡本は34試合の登板で1勝2ホールド止まり。成功とは言えない補強だった。今オフも積極的な補強を行っており、その成果がどう出るか見ものだ。

(Full-Count編集部)

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