リーグの成長に繋がった川端友紀 通算71勝右腕・創設メンバーが明かす思い

天才打者の引退も「消えることのない足跡として残っていく」

――首位打者、最多打点、最高出塁と様々なタイトルを獲得し、4大会連続で女子ワールドカップにも出場。川端選手から得たものとは?

「『努力は裏切らない』ってことと、真っ直ぐな姿が人に影響を与えることを学びました。冬のランメニュー、京都アストドリームスでは、いつも川端、三浦の2人がデッドヒートしてました。隣のグランドにいても『うわぁー』って声を出してしまうほど、凄まじい走りっぷりで、何においても切磋琢磨する2人のおかげで、私たちスマイリーズバッテリーは必死に打たれないよう研究し、彼女たちのおかげで投球術が身についたんだと思います。9年間、ずっと対戦させてもらい、本当に勉強になりました。川端選手を抑える配球ができたら、他の左打者みんな抑えられると思ってますから(笑)」

――ユニホームを脱いだ“素顔”は?

「ありすぎて分かりません(笑)。真剣な話をすればするほど、『あれ?なんでしたっけ?』と聞き返されるので、気をつけてください。常に笑顔でいる川端選手なのですが、『なんで笑ってるの?』って聞いたら『分かんないです』って。『それ、愛想笑いやんー!』『バレました?』っていうやりとりも多々ありましたね。ま、どの笑顔も好きですけど」

――最後に川端選手への思いを

「ゆき、9年間、一度も力を緩めず、本気で対決させてくれてありがとう。あなたを抑えるために必死になることが、このリーグの投手陣の成長に繋がってたんだよ。『もっと対決したかったな』ってのが本音やけど、ゆきの今までの頑張りは、消えることのない足跡として残っていくので、安心してください。ただ、やっぱり一度は同じチームでやりたかったなぁ。黒本完璧に覚えても受からなかった国家試験、ゆきに託した! ゆきがどんな道で歩もうと、たくさんの人が必ず応援してくれるから、自信もって突き進んでね! ほんまにありがとう」

(Full-Count編集部)

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