エース&二塁手&主力捕手が移籍で「新時代」プランは? 西武のキャンプ見所

正二塁手・主力捕手を欠くも若獅子にとっては大チャンス

 野手陣では、昨季までキャプテンを務めた浅村栄斗内野手が楽天へ、投手陣の信頼厚い炭谷銀仁朗捕手が巨人へ、それぞれ移籍してしまった。しかし、2人の主力の離脱は、他の選手にとっては定位置獲得に向けての大きなチャンス。激しい競争を勝ち抜き、開幕1軍の座をつかむ選手が登場するかどうか。

 浅村の移籍によってぽっかりと空いた二塁のポジション。そこを埋める選手として真っ先に名前が挙がるのは、昨季119試合に出場し、18本塁打、67打点、打率.287を記録した外崎修汰内野手だろう。しかし、西武の「出世順位」であるドラフト3位で入団した山野辺翔内野手を筆頭に、魅力的な内野手は数多くいる。辻監督の目に止まるようなアピールに成功するのはどの選手か。

 昨季リーグ優勝の立役者も、それぞれが明確な課題意識を持って、このキャンプに臨む。本塁打王を獲得した主砲・山川穂高内野手は今季の目標を大台の「50本塁打」に設定。あくなき探求心を持つ獅子の4番は、春から豪快な柵越えを連発してくれるに違いない。

 その山川とともに自主トレを行った森友哉捕手は、炭谷がチームを抜けたことでいよいよ「正捕手」としてひとり立ちの時を迎える。打撃は申し分ないだけに、キャンプでは特に捕手として研鑽を積む姿が多々見られるだろう。

 昨季はシーズンのほとんどを固定メンバーで戦った西武。しかし、今季は中心選手の移籍が相次ぎ、開幕プランも白紙の部分が生まれている。「新時代」を担う若獅子たちの熱い競争は、まだ寒さも残る2月の宮崎から。ディフェディングチャンピオンとしてのシーズンを彼らがどのように迎えるかは、この春季キャンプに懸かっている。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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