地元紙がカブス入りの元燕バーネット特集 「最高のFA契約になる」理由は…
元ヤクルト守護神がカブスと契約、ブルペン争いは「激戦」も…
シカゴの地元紙「シカゴ・サンタイムズ」が、カブスと1年契約を結んだトニー・バーネット投手について特集した。本人の“ユーモア”あふれるツイートを引用し、「もしバーネットがこのツイートくらい良い投球をするなら、カブスにとって最高のFA契約になるはずだ」と分析している。
昨季は防御率2.39を記録するなど好調だったが、故障により前半戦での22試合の登板に終わったバーネット。2010年から6年間ヤクルトに所属し、12年(33セーブ)と15年(41セーブ)に最多セーブをマークするなどの活躍をみせた右腕は、今季はダルビッシュが所属するカブスに活躍の場を移すことが決まった。
バーネットはツイッターで「僕の名前が韻を踏んでいなくて……ターパー(バーネットの名前がトニーであるため)じゃなくてごめんなさい」とツイート。もちろん、このツイートはオフのFA市場の最大の目玉選手であるブライス・ハーパーのことを意識している。記事では「(このツイートは)ブライス・ハーパーを獲得することをまだ望んでいるカブスファンたちに良い第一印象を与えた」と記しており、バーネットの加入は好意的に受け止められている。
“つかみ”は最高だったバーネットが次にすべきことは「激戦のブルペンで居場所を見つけること」。現在、カブスにはブルペンの人数よりも多くの選手がいる。ただし、ペドロ・ストロップらトップの4、5人以外は横一線の競争になると見られている。
バーネットの契約は1年75万ドル(約8250万円)。カブスが契約した別のリリーフのブラッド・ブラック(1年435万ドル=約4億7850万円)などと比べると安価だが、記事ではこの契約に多くのインセンティブ(出来高)が付け加えられていること、2020年は球団が選択権を持つ300万ドル(約3億3000万円)の契約延長オプションがついていることにも言及している。
肩の故障の回復具合が心配されるが、万全なら安定感のある投球が見込めるバーネット。MLBデビューが32歳と遅咲きの苦労人は、新天地でどのような活躍をみせてくれるだろうか。
(Full-Count編集部)