西武内海、長野との“サプライズ再会”明かす 「本当に来てくれた、嬉しかった」
西武の投手会を兼ねた内海の歓迎会で長野が店に訪れる
西武の内海哲也投手が、かつてのチームメイトとの再会を喜んだ。第1クール最終日となった3日、日南市内で行われていた西武の投手会に思わぬサプライズゲストが登場した。
個室のドアが開くと、内海と同じくFA権を行使しての移籍に伴う人的補償として巨人から広島に加入した長野久義外野手が現れた。「内海さんをよろしくお願いします」と西武の選手たちの前で挨拶をした長野は1、2分ほど店に滞在しすぐに引き上げたという。久しぶりの再会に内海は「一瞬でした。そこまで話はしていないですけど、いい顔していましたね」と笑顔をはじけさせた。
この日は西武の投手会を兼ねた内海の歓迎会が行われていた。内海は乾杯の音頭を任されると「優勝に貢献できるように頑張ります」とチームメイトの前で挨拶。そして同席していた小野投手コーチに対して「ローテーション、空けておいてください」と茶目っ気たっぷりにアピールした。
実はその会場となった店の目の前のホテルが、広島の選手宿舎だった。そのことを知った内海は「目の前にチョーさん(長野)がいると思ったら嬉しくなって」と思わず長野に電話をかけたという。「チョーさんが『顔を出すよ』と言ってくれて、30分くらい経って本当に来てくれた。嬉しかったです」と声を弾ませて明かした。
わずか数分の滞在だったため2人の間に多くの会話はなかったが、それでも9年間同じチームで過ごしてきた元同僚との再会に内海は「本当に嬉しかった」と繰り返した。
投手会に参加していた若手投手は「内海さんは前から(西武に)いるように感じます。すごい投手だけど気を使わせない雰囲気を作ってくれている」と内海の人柄に感謝する。パリーグ覇者の西武に求められ、新天地に移ったベテラン左腕。長野との対戦は早ければ3月2日のオープン戦(佐賀)で実現する予定だ。かつての戦友との再会を糧に、さらなる進化を遂げる。
(安藤かなみ / Kanami Ando)