元銀行マン右腕がメキシコ球団と異例プロ契約 NPB球団経ずに四国ILから

日本球界の海外スカウトも“掘り出し物”に注目

 片山は「コロンビアで海外の選手と対戦し、これまで以上に1球の重みを感じることができた。海外の打者にはコントロールミスをすると(1発を)簡単に打たれてしまうことを痛感した。メキシコでも同じことが言えると思うので、この経験を生かして抑えていきたい。嬉しさ半分、どんなリーグなんだろうという未知の部分も半分あるが、3Aレベルの舞台でやれることは嬉しいし、野球を楽しみたい」と期待に胸を膨らませている。プエブラは標高約2100メートルの高地で気圧が低く、打球が飛ぶため、投手には不利とされるが「自分はゴロを打たせて取るタイプの投手なので、低めにボールを集めて、ゴロアウトを重ねたい。コロンビアではチームが優勝することはできなかったので、メキシコではチャンスをもらったら、ミスをしないようにしっかり投げたい」と、新天地での抱負を語った。

 メキシカンリーグと契約したことで、早くも日本球界の海外スカウトらも“掘り出し物”である片山の存在をチェックしており、今季メキシコで好成績を収めれば、今秋にドラフト指名を受ける可能性も十分。海外から逆輸入の形で、自身の夢でもある日本のプロ野球入りするチャンスも出てきた。

 現在はコロンビアから帰国し、古巣の愛媛で自主トレ中。だが、コロンビアからフランス経由で帰国する際に、航空会社に預けていたグラブやスパイク、練習着などが入った荷物を紛失した。出発を前に早くもハンディを背負う形になり「グラブとスパイクは商売道具なので、1日も早く戻ってきてほしい」と、思わぬ災難にはさすがに頭を抱えているが、コロンビアでも停電による中断、試合球が会場に届かないことによる開始遅延など、数々のハプニングを乗り越えてきた片山。今季メキシカンリーグでは元楽天のジャフェット・アマダー外野手、元ロッテのロエル・サントス外野手らがプレー予定で、日本でも名前のある選手らを抑えれば今後の道も開けていくだけに「しっかり準備してメキシコに向かいたい」と、3月上旬のチーム合流を見据えた。

(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)

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