鷹・今宮が川相昌弘の世界記録を“猛追”…今季達成が予想される記録【犠打編】

今季250犠打に一番乗りは中島卓也か…

○250犠打(過去20人)
大引啓次(ヤ)230犠打(2007-)あと20犠打
藤田一也(楽)228犠打(2005-)あと22犠打
中島卓也(日)215犠打(2009-)あと35犠打
嶋基宏(楽)202犠打(2007-)あと48犠打

 いぶし銀の選手が揃った。ヤクルトの大引は出場試合数が減り、昨年は3犠打だったが、オリックス時代の2011年には42犠打を記録したこともある。

 楽天の藤田は、2014年にキャリアハイの41犠打。昨年は17犠打だが失敗は0。技術は衰えていない。

 中島卓也は2016年に歴代3位タイの62犠打を記録したこともある。この4人の中では一番若く、真っ先にテープを切る可能性もあるだろう。

 楽天のチームリーダー嶋は、ここまで1年平均16.8犠打を記録しているが、250の節目まで残り48犠打。今季の達成は難しいか。

○200犠打(過去42人)
炭谷銀仁朗(巨)196犠打(2006-)あと4犠打
安達了一(オ)186犠打(2012-)あと14犠打
渡辺直人(楽)183犠打(2007-)あと17犠打
田中賢介(日)177犠打(2000-)あと23犠打
鶴岡慎也(日)174犠打(2003-)あと26犠打
大和(De)170犠打(2006-)あと30犠打
石川雄洋(De)156犠打(2005-)あと44犠打
山崎勝己(オ)153犠打(2001-)あと47犠打

 今季、巨人に移籍した炭谷は200犠打にあと「4」と迫っている。楽天の渡辺は松坂世代。昨年はわずか2犠打だった。日本ハム田中は2007年に歴代8位タイの58犠打を記録しているが、昨年は1犠打。今季限りで引退を表明しており、達成は厳しそうだ。

 犠打は地味な記録だが、「つなぐ打者」「捕手」など、打撃では日の当たらない脇役的な選手の存在意義を示す重要な指標なのだ。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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