日ハムの木田投手チーフCに直撃 金子弌大、斎藤佑、吉田輝らどう見る?
30歳の斎藤佑には「自分がどうやって成長していくかってことに集中しなければ…」
――斎藤投手についてはどのように?
「さっき言ったように、今アリゾナに来ていないピッチャーも含めて彼ら全員に言っているのは、2月1日のキャンプインのときの自分よりもシーズンが終わった時の自分が、何かどんなことでもいいから1年こういうことで成長したな、と思えるようなシーズンにしてもらいたい。その手助けを僕らが全力でやるので。だから、斎藤に関しても、もう30歳になりましたし、勝負の年だとは言われているとは思うし、自分もそう思っているかもしれないですけど、プロ野球選手だったらその勝負も含めて1年1年、自分がどうやって成長していくかってことに集中しなければいけないと思うので。本当に斎藤に限らずみんなそういう気持ちでキャンプから試合から全部集中してやってもらえれば……やってほしいなあと思っているだけです」
――それと沖縄で頑張っている新人の吉田投手についてはどのように?
「まだプロ野球のことは何もわかってないので。確かに能力的には、これもいろんなところで出てますけど、僕が4年間GM補佐としてスカウティング活動していた中で、4年間たくさんの高校生を毎年見ました。その中で……4年間の高校生のピッチャーの中で一番ストレートが、いいストレートを投げているピッチャーだと思っているので、そういった能力的には問題ないと確信して、当然ドラフトで指名しているのですけど。それでもまだプロ野球っていうものはまだ何もわからないし、一番気をつけてほしいのは1年間、野球の試合を続けるというのが大変なことだっていうのをまず学んでほしいので、今日良くても来週投げれなかったら元も子もない。そういうのを学んでほしい。だから、彼だけじゃなくて柿木とか福田とか、キャンプ前に故障しちゃった生田目とか新人のピッチャーにはみんな、基本的には1年間故障しないで野球をやるってことをまず心がけてほしいってのを言っているので。吉田に関しても今年1年、1軍だろうが2軍だろうがどこでもいいので、とにかく1年間ケガしないで野球をやってくれれば、プロ野球ということを少しわかってくると思うので。勝負はそこからだと思いますね」
――この豊富な投手陣をどのようにまとめていこうと思われていますか?
「このチームは僕がまとめていってというよりも、栗山監督が作るチームなので、栗山監督がこういう方法でこういう方向で勝負していって優勝するんだと示してくれたものに、ピッチャーがみんな同じ方向に向かって全力で野球できるように僕らが助けていってあげられれば良いなと思っているだけなので。まとめるというより、本当に選手それぞれが自分の能力を本当に発揮してくれれば優勝できると思うので、その手助けをしたいなあと思っています」
――日本ハムはダルビッシュ投手や大谷選手のように、世界に飛び出していった選手たちを輩出しています。今、そこを任せられた楽しみがあるのではないでしょうか?
「ダルビッシュ、大谷というのは日本球界の中でも特別な存在だし、僕自身(にとっても)大谷というのは本当に今までなかった存在ですし、ダルビッシュは今でも僕がプロ野球に携わるようになってから出会った日本人のピッチャーの中ではナンバーワンだと思っているので。彼らみたいな選手はなかなかいない。ただ、本当にそういう先輩、後輩だったチームメートがいたということも含めて、本当にもっともっとそれぞれのピッチャーが上を目指したやっていってくれたら、僕らも楽しいし、ファンの人も楽しいし、本人も楽しいと思うので、そうやってみんなが楽しんでくれればいいなあと思います」
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)