菊池雄星どう見えた? 指揮官「素晴らしい投球」「ゴールは10月」
サービス監督が菊池の初日ブルペンを称賛、課題は「メジャーは長い旅路」
マリナーズのスコット・サービス監督が14日(日本時間15日)、キャンプ初日にブルペン投球した菊池雄星投手について、「彼は素晴らしかったと思う。みんな彼に注目しているし、興味を持っている」と期待を寄せた。
菊池は13日にキャンプイン後初めてブルペン入り。スライダー、カーブ、チェンジアップを37球を投げた。キャンプ前から菊池の投球を視察していたサービス監督は「彼は素晴らしい(ブルペンでの)投球をしたと思う。彼はとてもノビノビとしていた。実際3日前に投げた時よりも、昨日の彼は良い投球をしていたと思う。可能な限り早く彼に慣れてもらうように、我々は努めていく」と評価した。
菊池はメジャー流の時短練習に戸惑いを見せていた。この日は全体練習後に課題に挙げていたスライダーを調整。サービス監督は「ここでは状況が少し異なる。昨日の朝彼にスケジュールが書かれたカレンダーの前で説明した。現在の2月13日(昨日)を指さして、我々のゴールは10月にプレーしていることだ、とね。長い旅路になる。現在投手と捕手がキャンプインしている。我々が選手たちにメインで行うことは『教育』することだ」とポストシーズンまでの活躍を期待した。
3月20、21日のアスレチックスとの日本開幕戦(東京ドーム)でのデビューが期待される。滑りやすいとされるメジャー公式球やマウンドの硬さなど早期適応が求められる中、サービス監督は左腕へ助言も送った。「日本人選手たちは練習が好きなんだ。たくさん投げ、ブルペンで長い時間を費やすことを望んでいる。それは尊重している。しかし我々は長丁場の戦いをしていくことも理解している。目標は彼の健康を保っていくこと。彼がここ(メジャー)で順応する必要があることだ」。高い能力は分かっているからこそ、指揮官はシーズンを通した躍動を求めている。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)