大谷所属のエンゼルス、強打のFA三塁手・ムスタカスに興味か
昨年もエンゼルスがオファーも破断? 2015年にはロイヤルズの世界一貢献の強打者
MLB公式サイトは15日(日本時間16日)、大谷翔平投手が所属するエンゼルスがマイク・ムスタカス内野手の獲得に興味を示していると報じた。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者のツイートをもとに伝えている。現在30歳のムスタカスはここ2年で66本塁打を放っている強打の三塁手で、それよりも多くの本塁打を放っている三塁手(50%以上三塁の守備に就いている選手)はノーラン・アレナド、マニー・マチャド、ホセ・ラミレスの3人しかいないと記事では紹介している。
ロサンゼルス出身のムスタカスは、早くから頭角を現し、高校時代には三遊間を組んだ元ロッテのマット・ドミンゲス内野手とともにドラフトの目玉に。2007年にロイヤルズから1巡目(全体2位)で指名を受けた(ドミンゲスは全体12位でマーリンズから指名)。2012年にメジャーデビューし主力として活躍すると、2015年にはワールドシリーズ制覇に貢献。また南海ホークスでプレーしたトム・ロブソン元内野手は叔父にあたる。
昨オフにロイヤルズからFAとなったムスタカスは1740万ドル(約19億2300万円)のクオリファイング・オファーを拒否。3月10日(同11日)まで契約が決まらず、当初のオファーの半額以下となる550万ドル(約6億770万円)+出来高220万ドル(約2億4300万円)でロイヤルズと再契約した。その前には、エンゼルスとの3年4500万ドル(約49億7200万円)での契約が決まりかけていたが破断になったと「ESPN」のバスター・オルニー記者が明かしていた。
エンゼルスは昨オフ、代わりにザック・コザート内野手と3年3800万ドル(約41億9900万円)で契約。ムスタカスは昨年、シーズン途中にブルワーズに移籍し、両チームで計28本塁打を放ったが、今オフも15日(同16日)現在で契約がまだ決まっていない。
現状では、エンゼルスの三塁はコザートと2年目のテイラー・ウォード内野手が争うと見られているが、ムスタカスを獲得した場合、コザートが二塁に回ることも可能だ。またムスタカスは一塁とDHでもプレーできるが、エンゼルスにはアルバート・プホルス内野手、ジャスティン・ボーア内野手、大谷がいるため、加入しても三塁以外を守る可能性は低そうだ。
記事によると、エンゼルスのほかに、昨季プレーしたブルワーズ、正三塁手だったクリスチャン・ビヤヌエバ(現巨人)が抜けたパドレス、レイズなどがムスタカスを狙っているという。エンゼルスに強打者が加わることになるのだろうか。
(Full-Count編集部)