MLBオープン戦で「ピッチクロック」を試験的導入 開幕から本格導入の可能性も
マンフレッド・コミッショナーが発表も、選手会は導入に反対
ロブ・マンフレッドMLBコミッショナーは17日(日本時間18日)、メジャーで今春のオープン戦からピッチクロックを試験的に導入すると発表した。フロリダ州ウエストパームビーチで記者対応したコミッショナーは「開幕日にピッチクロックを使用する可能性に向けて準備し始める」と話し、今季開幕から本格導入する可能性についても言及した。米スポーツ専門局「ESPN」公式サイトが伝えている。
試合時間の短縮化を課題に掲げているコミッショナーが“強硬策”に乗り出した。まもなく始まるオープン戦から、投手の投球間隔を20秒に制限するピッチクロックを導入することになった。マイナーでは2015年から導入され、次のボールを投げるまで20秒以上を要した投手には、ペナルティーとしてカウントに1ボールが加えられている。今回のオープン戦での導入ではペナルティーは発生しない“試験的導入”となる見通しだが、MLB選手会は導入そのものに合意しておらず、記事によれば、選手会は「これは選手会との合意によるものではありません」と声明を発表したという。
コミッショナーは本格導入に向けて、選手会との合意を経ることを望んでいるが、同時に「開幕日にピッチクロックを使用する可能性に向けて準備し始める」とも話すなど、着実に導入への道を整備しつつある。
時代に合わせた変化を恐れないMLBが、また大きな改革を推し進めることになりそうだ。
(Full-Count編集部)