プホルス、大谷翔平&ボアとの“DH争い”へ「チームに貢献することが必要」
昨季中の左膝、右肘のダブル手術は順調回復も一塁守備は不透明「起用法は正直まだわからない」
エンゼルスのアルバート・プホルス内野手が17日(日本時間18日)、3月28日(同29日)の敵地アスレチックスとの開幕戦での出場に照準を絞り、調整を進めていく考えを明かした。昨年8月に左膝、9月に右肘の手術を受けたが、現在は「とてもいい。ちょっと早めに始めたから急がずに自分のペースでいけている」と順調に回復していることを強調。「まだ今年はどうなるかわからないが、今の僕の目標はオープニングデーに間に合うようにトレーニングをするだけだ。焦ってはいない」と言葉に力を込めた。
注目されるのが右肘のトミー・ジョン手術から5月中に打者復帰が期待される大谷とのDH併用問題だ。すでに打撃練習を再開しているプホルスだが、左ひざ手術明けとあってDHに回る可能性がある。さらに、チームにはDH兼一塁手で昨季まで4年連続で20本塁打を放っているジャスティン・ボアが加入。オースマス新監督とは「数ヶ月前にアナハイムで話した。彼とは20年の付き合いだからよく知っている」という旧知の間柄だが、核心の起用法については話は別。プホルスは「(起用法は)正直まだわからない。チームのために貢献することが必要だ」と話すにとどめた。
大谷、ボアとのDH三つ巴争い。それでも、メジャー歴代で4人しかいない通算3082安打、633本塁打をマークし、殿堂入り確実なスラッガーは大谷の打撃力を高く評価している。「特別だよ。簡単な事ではないからとてもスペシャルだと思う。そして去年彼が残した実績は素晴らしいものだったし、彼の存在感もすごい。今年彼が戻って来てどうプレーするかが楽しみだ」と期待した。
目標はもちろん14年以来5年ぶりの地区優勝、02年以来のワールドシリーズ制覇。チームにはマット・ハービーらが加わった。「とても楽しみだ。新しいチームメイトが加わることはいいことだし、特にとてもいいチームだからね。みんなが怪我なく健康に行けることを願っているよ。今年がどうなるかが楽しみだ」。7本差で追う通算3089安打のマリナーズ・イチローも選手復帰する。豪快な打撃でもう一花咲かせたい。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)