15年MVPドナルドソン、再タッグのGMに感謝「彼が正しいことを再び証明する」
アンソポロスGMが2度目のドナルドソン獲得、前回はMVPの活躍
2015年のア・リーグMVP、ジョシュ・ドナルドソンが今季復活にかける熱い思いを語った。怪我に泣かされた昨季は、6年ぶりに2桁本塁打に到達せず。移籍1年目となるブレーブスで新スタートを切る三塁手の胸には、アレックス・アンソポロスGMへの感謝の念が宿っているという。
MLB公式サイトは17日(日本時間18日)、「ドナルドソンはGM、ブレーブスが正しいと証明する準備ができている」との見出しで特集を掲載した。
現在33歳のドナルドソンは、2010年にアスレチックスでメジャーデビューすると、強打堅守の三塁手として頭角を現した。2014年オフにブルージェイズへトレードされると、移籍1年目の2015年に打率.297、41本塁打、123打点の活躍でチームを地区優勝に牽引。自身もア・リーグMVPに輝いた。
実は、当時ブルージェイズのGMとしてドナルドソン獲得に尽力したのが、現在ブレーブスGMを務めるアンソポロス氏だった。アンソポロス氏は2015年限りでブルージェイズのGM職を退き、ドナルドソンは故障続きだった昨季終盤にインディアンスへトレード移籍。それぞれの道を歩み始めたが、2017年から現職に就くアンソポロスGMが、FAとなったドナルドソンを獲得し、2度目の共闘態勢をとることになった。
ドナルドソンは21日(同22日)のキャンプインに先駆け、すでにフロリダ州オーランド近郊にある球団施設で精力的に自主トレを行っている。今季復活にかける思いは並々ならぬ様子だが、記事では「再びアレックスが正しいと証明するのが楽しみ。最初に獲得してくれた時は、その決断が正しいと証明できた。またもう一度証明したい」と、ドナルドソンがGMに抱く感謝の気持ちも伝えている。
昨季は怪我に悩まされ、2チーム合わせて52試合の出場に留まった。通算打率.246、8本塁打、23打点と成績は軒並み低迷。シーズン終了後にFAとなった三塁手は、本来なら複数年の大型契約を勝ち取る実力を備えているが、買い叩かれることは必至の状況となっていた。そこへ声を掛けたのがブレーブスだった。11月26日(同27日)に年俸2300万ドル(約25億4300万円)の1年契約を締結。今オフのFA市場の動きを見ると、アンソポロスGMが2度目の獲得に乗り出さなければ、現時点で所属先が決まっていなかった可能性もある。ドナルドソン自身「正直に言うと、僕にとってはかなり大きな契約だったと思う。特に前年は怪我に苦しんだから」と語るほど、感謝の念は尽きない。
伝説的なローマの剣闘士「スパルタカス」の愛称「Bringer of Rain(雨を降らせし者)」をニックネームに持つドナルドソン。復活の舞台を整えるために手を差し伸べてくれたGMに恩返しするため、MVPも獲得した名三塁手が再び勇敢に立ち上がる。
(Full-Count編集部)