菊池雄星、実戦形式で好投 監督「非常に良かった」、26日にOP戦デビューへ

マリナーズ・菊池雄星【写真:田口有史】
マリナーズ・菊池雄星【写真:田口有史】

2度目のライブBPに登板、スライダーで空振り奪取「僕の軸になる球」

 マリナーズの菊池雄星投手が22日(日本時間23日)、アリゾナ州ピオリアでのスプリングトレーニングで2度目となる実戦形式のフリー打撃「ライブBP」に登板した。初のメジャーキャンプで調整は順調に進んでおり、スコット・サービス監督は25日(同26日)にもオープン戦デビューを飾ることになると明かした。

 気温5度(体感4度)で断続的に雨が降る肌寒さの中、半袖のアンダーシャツでマウンドに上がった菊池。いずれもメジャー契約のディー・ゴードン、ライオン・ヒーリー、クリストファー・ネグロンと順に対決した。ゴードンとは2度対戦した後、2回り目はヒーリー、ゴードン、ネグロンと順番が代わり、延べ7人と対峙して1巡目で15球、2巡目で10球の計25球。10スイングで3つの空振りを奪取し、安打性の当たりはなく、前に飛んだのはゴードンの内野ゴロのみだった。

 菊池は「スライダーが特に前回は抜けてしまっていたんですけど、今回は差し込めるボールもありましたし、ストレートに関しても確実に前回の反省を生かせてたなというふうに思います」と納得の表情。スライダーで空振りを奪い「やはり軸となるボールですし、ほとんどの三振というのは今までスライダーとストレート、この2つで日本では取ってきましたので。引き続きそのボールというのは僕の軸になる球かなと思いますね」とうなずいた。

 スコット・サービス監督は「彼は今日非常に良かった。ストライクがたくさんあったし、変化球も良かった。来週の頭くらいに先発することになるだろう。恐らく月曜日かな」と、25日のレッズ戦にもオープン戦デビューを飾ると明言。菊池本人も「次はゲームに入っていきますので、今日いい形で終われたのであと3日後をしっかり、より精度の高いものにしていい形で初戦迎えれればなと思っています」と話した。

 3月の日本開幕戦での登板も期待されている菊池。着実にステップを踏んでいる。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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