「なんてキャリアなんだ!」―イチローの満塁男ぶりに米解説も愕然
満塁時は通算打率.373、4本塁打、142打点…驚異の勝負強さ
マリナーズのイチロー外野手が22日(日本時間23日)、オープン戦本拠地開幕のアスレチックス戦で「7番・左翼」でスタメン出場。3回2死満塁の第2打席で右前2点打を放ち、2打数1安打2打点だった。296日ぶりのベンチ入り&実戦出場で勝負強い打撃を見せた背番号51に、地元中継局の解説者も興奮。「何てキャリアなんだ!」と脱帽している。
2点リードの3回2死満塁のチャンスでイチローが登場すると、シアトルの中継局「Root Sports」ではイチローの満塁時の衝撃的なデータを紹介した。
キャリア通算で打率・373、4本塁打、142打点。ビッグチャンスで見せてきた圧巻の勝負強さに、阪神などでプレーしたマリナーズOBのマイク・ブロワーズ氏は思わず感嘆の声を漏らした。
「なんてキャリアなんだ!」
実況も脱帽だった。ブロワーズ氏に続いて、こう続けた。
「そして、メジャーと日本通算で4367安打です。惑星最多ですよ」
このままいけば、現役最年長となる45歳のメジャーリーガーとなるイチロー。レジェンド級の活躍を見せてきた安打製造機へ、ブロワーズ氏は期待を込めた。
「有資格1年目の殿堂入りは時間の問題ですよ。45歳にして素晴らしい状態に見えます。昨年はふくらはぎの故障がありました。スプリングトレーニングを怪我せず乗り切ってくれることを願っています。その時彼がどのような状態か見てみたいですね」
そんな解説者と実況の称賛と期待の声を受けたイチローはカウント2-2で迎えた5球目を見逃さなかった。中継ぎ左腕のバクターから、しぶとい当たりで右前へ。296日ぶりの実戦というブランクを物ともせず、2点打を放った。背番号51の規格外の勝負強さは健在のようだ。
(Full-Count編集部)