太田幸司SVの2019年戦力分析 京都フローラは優勝争いの大本命
ガラッと変わった各チームの陣容、現役1期生がフローラに集結
2019年の日本女子プロ野球リーグは3月23日に開幕する。昨季は京都フローラがヴィクトリアシリーズを制覇。愛知ディオーネが2位、埼玉アストライアが3位という成績に終わった。しかし、女王決定戦では愛知ディオーネが京都フローラを破り、“下剋上”で年間女王に。どのチームも様々な思いを胸にシーズンに臨むことになる。
1月31日には新体制が発表され、ガラッと変わった各チームの陣容が明らかに。驚くような移籍もあった。太田幸司スーパーバイザー(SV)は3球団の戦力を分析。まずは京都フローラ編からお届けする。
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女王奪還を期した2018年はリーグ優勝こそ果たしたものの、女王決定戦ではディオーネに下剋上を許し、悔しさが残る一年だったフローラ。それでも、1番として定着した三浦伊織、4番としてチームを牽引した岩谷美里が角谷賞(MVP)を同時受賞し、中村茜は最多勝利打点のタイトルを受賞。“レジェンド”小西美加がチームの守護神として最多セーブ・最優秀防御率の2冠に輝くなど『1期生健在』を強く印象付ける一年となった。
4年ぶりの完全優勝、女王奪還を目指す2019年は10名の選手が加入。投手では昨年に引き続き小西美加と植村美奈子を軸に、昨年5勝を挙げた龍田美咲が中心となりそう。最速128キロの女子プロ野球記録を持つ森若菜、レイアで経験を積んだ今井巴菜ら才能あふれる若手が多く名を連ねる。
野手では昨年の優勝を支えた浅野桜子、星川あかりの二遊間コンビが移籍したものの、守備の名手・厚ヶ瀬美姫が新加入。現役1期生がフローラに集まる格好となった。
今年も打線のけん引役として期待される三浦伊織、岩谷美里を筆頭に守備コーチを兼任する厚ヶ瀬、中村茜、三原遥ら実力者が顔を揃え、新キャプテンに就任した村松珠希、佐々木希など次世代を担う選手たちも集結。攻守にバランスの取れた布陣となりそうだ。
女子プロ野球を知り尽くした川口監督のもと、優勝争いの大本命となることは間違いないだろう。
(Full-Count編集部)