硬軟が異例のタッグ 女子混合チーム「北海道オールスターズ」が韓国で親善試合

現地では野球教室も実施、金監督「教えることも勉強」

 11日には札幌の日本ハム屋内練習場で合同練習を実施し、軟式の選手たちが初めて硬式球でプレーした。将来の日本代表トライアウト挑戦を考えている磯山愛梨投手(札幌シェールズ)は「ボールが重く、バットを振り切るのが大変」と言いながらも充実感いっぱいの表情。「全てが勉強です」と、憧れを抱く金監督からの直接指導を真剣な表情で聞き入っていた。

 瀧口藍生外野手(札幌シェールズ)も「硬式を体験したくて参加しました。国際的な違いを学んできたいです」と目を輝かせる。17年の全国女子軟式野球選抜交流碧南大会で優勝した梅田千尋投手(苫小牧ガイラルディア)は「自分の力がどれくらい通用するのか。いい刺激になります」と待ちきれない様子だ。

 現地では、日本から唯一の代表として、韓国、台湾、香港のチームと4試合を行うほか、野球教室で指導にあたる。「教えることも勉強」と話す金監督は、若い選手をポジション別リーダーに指名し、教える内容を考えてくるよう宿題を出している。単に、参加して楽しかったという一過性の自己満足で終わらせてほしくないからだ。

 日本はワールドカップで6連覇中。金監督は「他国の選手は日本のチームから学ぼうという姿勢を持っています。そういう必死さを見て感じることもあるでしょう。今回の経験をそれぞれが今後につなげてほしいです」と語る。長く日本代表を支えたレジェンドは、若い選手たちの成長を願い、自らの経験を惜しみなく伝えていく。

(Full-Count編集部)

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