ダルビッシュの英語取材対応を米メディアが称賛 同僚も「良い意味での成長」

指揮官も歓迎「ユウと英語でたくさん話したよ。彼の状態は良い」

 首脳陣やチームメートも、この姿勢を歓迎している様子。セオ・エプスタイン編成本部長は記事の中で「記者に英語で応じると、今までのような距離間ではなくなる。より誠実につながろうとする試みであり、今年のスプリングトレーニングでユウは皆に対してオープンで誠実だよ。通訳を使わないことは大変勇敢なことだと思う。私だったらできるか分からないよ」と称賛。レンジャーズ時代にもチームメートだった左腕コール・ハメルズも「本当に良い意味での成長だよ」と評価し、フィリーズ時代にスペイン語通訳を2年目以降に使わなくなったカルロス・ルイーズの例を挙げて「チームメートとして、彼とのつながりが深くなったよ」と当時を振り返ったという。

 英語でのコミュニケーションは、あらゆる面でプラスに働いている。ジョー・マドン監督は「重荷を感じなくなった時、フィールドでもっと自由になれるんだ。ユウと英語でたくさん話したよ。彼の状態は良い」と取材に対して明かしている。エプスタイン編成本部長が「1年目のタフな経験で全てが決まるわけではないと伝えているよ。我々はまだ彼を信じていて、彼をサポートする」「彼はあらゆることに熱心に取り組んでいる。今年を良い年にしようと努力しているんだ」と話すなど、カブスのダルビッシュに対する期待は依然として大きい。

 ダルビッシュは昨季、6年総額1億2600万ドル(約140億円)の大型契約でカブスに加入したが、故障に苦しむなど1年目は1勝(3敗)に終わった。復活へ向け、ここまでは順調そのもの。シーズンに入ってからも、本来の力を見せたいところだ。

 記事では「ダルビッシュは公で何を言われているか把握している。そうしたことが2019年に彼のモチベーションになるかもしれないし、妨げとなるかもしれない。どちらにせよ、彼の周囲の人、特に球団は、ダルビッシュ2.0を見ることを望んでいる」と、“NEWダルビッシュ”の活躍を周囲が待ち望んでいると伝えている。開幕まで1か月。準備は着々と進んでいる。

【動画】「大きな“リセット”の一環」…試合後には流暢な英語で取材に応じたダルビッシュ

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