ダルビッシュ復活でシカゴのファンは“手のひら返し”を―地元紙記者が期待
カブス1年目は負傷で不本意な成績も…「怪我をした選手を疑問視することは別」
復活へ向けて、順調に調整を続けるカブスのダルビッシュ有投手。オープン戦初登板で96マイル(約154キロ)をマークしたことだけでなく、現地メディアへの英語での取材対応も話題となっている。その評価はすでに上がっており、シカゴの地元紙はダルビッシュを批判してきたファンの“手のひら返し”を期待していると伝えた。
昨季、6年総額1億2600万ドル(約141億円)の大型契約でカブスに加入したダルビッシュ。しかし、故障に苦しむなど1勝(3敗)という不本意な成績に終わった。だが、今年はここまで順調に調整しており、復活への期待は高まっている。
地元紙「シカゴ・サンタイムズ」は「カブスのユウ・ダルビッシュは人々が間違っていると証明する必要はない、彼らはすでに間違っていた」とのタイトルで特集を掲載。昨季の結果について「怪我から復帰できないこのカブスの投手を弱いと批判する人たちもいた。アスリートのパフォーマンスを批判することはある。パフォーマンスが悪ければ、批判することは公平である。しかし、怪我をした選手を疑問視することは別である」とダルビッシュを擁護している。
96マイルを記録した2月26日(日本時間27日)のダイヤモンドバックス戦後、米メディアに英語で対応した右腕について、同紙は「世界で最もリラックスしている男のように見えた」と言及。そして、「そうした姿が見られて良かった」とも伝えている。逆に、負傷離脱が多く戦力になれなかった昨季は「孤立しているように感じた」という。