岩瀬氏「初めて楽しい気持ち」で登板 宝刀で三振締め、声援に「ちょっと寂しい」

引退試合に臨んだ岩瀬仁紀氏【写真:福谷佑介】
引退試合に臨んだ岩瀬仁紀氏【写真:福谷佑介】

今週は鳥取の「ワールドウイング」で登板に備えてトレーニング

■中日 ‐ ロッテ(オープン戦・2日・ナゴヤドーム)

 昨季限りで現役を引退した元中日の岩瀬仁紀氏が2日、ナゴヤドームで行われたロッテとのオープン戦で引退試合に臨んだ。現役通算1002試合に登板し、その中でわずか1試合しかなかった先発投手としてマウンドに上がり、打者1人を空振り三振に封じ、ラスト登板を終えた。

 井上に対しての初球は128キロで見逃しのストライクを奪い、2球目も128キロでボール。3球目は127キロで見逃しのストライクを奪って追い込むと、最後は変化球で空振り三振を奪った。打者1人に対して投げると、チームメートと握手をかわし、ベンチ前に並んだ選手らとも握手。大きな拍手と歓声を受けた。

 引退試合の登板を終えた岩瀬氏は「今日は非常に楽しくマウンドに上がることができました。今までにない、プロに入ってから初めて楽しい気持ちでマウンドに上がりました」と振り返った。

 今週は現役時代に通った鳥取のトレーニング研究施設「ワールドウイング」でトレーニングに励み「5か月何もしてなかったので、今週鳥取でトレーニングをしてきました。恥ずかしい投球はしないようにとトレーニングしてきて、何とか形になってよかったかなと」と笑った。

 最後は宝刀スライダーで仕留め「自分の持ち味であるスライダーはどこかで投げようと思っていました」という岩瀬。20年間戦った本拠地の声援に「この歓声を聞くのもこれが最後なのかなとちょっと寂しい気持ちになった」とコメントしていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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